千葉県 長南町 笠森観音へ行った話。
学業やバイトで1日丸々暇な時間を作れなく、遠くへ走りに行けていなかったのですが、この前1日暇な時間が出来ました。
ですので千葉県の長生郡、長南町にある笠森寺、別名笠森観音へ走りに行きました。
ブルホーンにギドネットレバーでのロングライドは初でしたので、
どれほどきついかビクビクしながら走っていました。
途中、いろんな神社やお寺に寄り道しましたが無事に笠森観音に着きました。
長ったらしい名前が続きました。
天台宗とは
宗教の一つで、最澄と言う人が平安時代初期に784年に開山しました。
別格大本山とは
寺格と呼ばれるお寺の位の事です。
上から順に
総本山
別格本山
本山
と言うランクです。
ですがwikiでは別格大本山となっていますね。大本山と別格本山の間、もしくは誤植でしょうか。
大悲山とは
山号のことです。
大悲山笠森寺 となるわけです。
笠森寺 参道の入り口には新しい石灯籠が今まさに設置されている瞬間でした。
看板です。長南町の魅力的な場所が数多く載っています。
本殿へ続く参道の入り口です。
小さなお地蔵様がたくさん鎮座していました。赤子を模しているのでしょう。
参道の途中にある名木、三本杉です。
この三本杉は根元が繋がっています。
私は家族の絆のような印象を受けました。
笠森の中にある笠森熊野神社。
祭神は熊野権現です。
こちらは子授楠と呼ばれる大きな楠です。
楠の木の幹に人が通れるような大きな穴が開いていて、ここを通ると
偶然こんな形状になったのでしょうか。面白いですね。
胴回りは6mほどでしょうか。かなり大きな楠です。
幹の穴を通るよと赤ちゃんが生まれる瞬間のシーンを重ね合わせてるのでしょう。ちょっとふくよかな方は通れなさそうですね。
木の穴から観音様がみえますね。
天然記念物笠森寺自然林説明板
1、名称 笠森寺自然林
2、指定年月日 昭和45年1月3日
3、指定理由 特別史跡名勝天然記念物及び史跡名勝天然記念物指定
基準、天然記念物植物の部、第一 動物の部第六
による。
この笠森寺自然林は国の天然記念物に指定されています。笠森寺建立当時から守られてきた林なのです。
松尾芭蕉の俳句がありました。
五月雨に
この笠森を
さしもぐさ
さしもぐさとは蓬(よもぎ)のことを言います。
松尾芭蕉は1682年(天和2年)にここを訪れて句を奉納しました。
六月の梅雨の時期、森が笠となってよもぎを守ってあるように、人々もまたこの笠森に守られている という風に読んだ歌だそうです。
笠森に雨が降り注ぎ、木々や葉から雫が滴り落ちる様を見て歌ったのでしょうか。なんとも風情がありますね。
そしてこちらが門ですね。
中にはカフェもありとてもくつろげる空間が広がっていました。
手水舎。地下から汲み上げた霊泉だそう。がぶ飲みしました。
門をくぐり右手には鐘に続く階段があります。
太平洋戦争での犠牲者を祀った御堂がありました。
さらに階段を上ると鐘があります。ひと突きだけして合掌。体に響くようなどっしりとした重みのある音でした。
そして笠森寺観音堂です。笠森寺観音堂は国指定の重要文化財に指定されています。ずいぶん高いところに建てられています。
長元元年(1028年)に後一条天皇の勅願で建立されたと伝えられています。
階段も急でした。木造なので少しヒヤヒヤしました。
四方懸造と書いてあります。なにそれ????と思いますよね。
懸造(がけつくり)とは
崖や池などの上に建物を長い柱と貫で固定し,床下を支える建築方法のことを言います。
懸造は崖造ともいいます。
この笠森観音は崖ではなく岩の上に建っているので四方が懸造になっているのです。
61本の柱によって支えられているそうです。凄いですね
他にも京都の清水寺も懸造です。
笠森観音に登ってみるとこうなっています。
本堂の中には十一面観音菩薩像と鋳銅唐草文釣燈籠という釣り燈籠がありました。
1300年
釣燈籠一対(国重文)が奉納されました。
つまり室町時代に作られたそうです。
釣り燈籠には文字がずらーーっとかかれていました。名前か何かでしょうか?
残念ながらこちらは撮影禁止ですので撮ることはできませんでした。
笠森観音の上から見下ろさとこんな感じ。結構高いですね。
いい眺めです。
久しぶりのロングライドで疲れましたね。
千葉県 長柄町 大國主神社にいった話
目的地の笠森観音というお寺に向かう途中、以前行った神社に立ち寄りました。
千葉県 長柄町にある大國主神社です。
国津神とは天孫(邇邇藝命ににぎのみこと)がこの地に降臨する前から国土を治めていた土着の神のことを指します。
と呼びます。
ここの大国主神社はでっかい杉の御神木が二本聳え立っていました。
ですが以前行った2015年2月から2017年の間に一本が伐採されてしまいました。
内部の腐食でしょうか?内部が空洞になっていました。
実際に切り株に乗って見下ろすと、どれだけ大きかったかがわかります。
倒木の危険があるのはわかりますが少し残念な気持ちもありますね。
もう片方の御神木はまだまだ元気でした。
高さは20mか25mかそのあたりで、
幹囲は以前来た時、3人で手を広げて届くか届かないかだったと思うので6m程だと思います。
以前来た時は注連縄がしっかりついていて悠然とした雰囲気を漂わせていました。
が、今回来て見ると注連縄が解けてしまっていました。何やら封印が解かれてしまった感じがして落ち着かないですね。完全にゲーム脳です。
そして、短長どちらかで表すと長めの階段を登って本殿へ向かいます。
「神社の三大趣のある場所」はどこと聞かれたら
鳥居・階段・本殿
と答えると思います。。あくまでも個人のイメージです。
サイクリングやポタリングは目的地へ向かう道中が楽しいですね。
もちろん目的地で楽しむのが一番ですが、道中で楽しめればそれが終わってしまってもまだ目的地で楽しめる、と自分を鼓舞できますしね。
大國主神社
〒297-0223 千葉県長生郡長柄町大津倉 長柄町大津倉602
https://goo.gl/maps/TkWVD9F5pB42
インドカレーのお店に行った話
本場のカレーが食べたくなったのでカレーを食べに行こうと思いました。
近所にあって、行ったことのなかったインドカレー屋に行きました。
メニューはこんな感じでした
私はメニューにはなってないオクラと玉ねぎのカレーを注文。ナンではなくサフランライスを注文しました。
ピリ辛で注文したのですが思ったより辛く、辛いものが苦手な私からしたらきついところでしたがなんとか食べきりました。味は素晴らしかったです。
ところで、
ナンはあの形状なのでしょうか。
調べたところ、
棒状に伸ばした生地を鞭のように腕のスナップで投げて釜に貼り付けるため、このような形状になる説
と
生地の両端を手で持って引っ張って伸ばす説
があるらしいです。
なのであの鍵穴のような楕円のような形状になるそうです。
そうナンですね。
割り箸で神社をつくった。
私は神社が好きです。そして何かを作るのもまた好きです。
神棚のある家に憧れていていいなぁ〜と思っていた時期があり、その時お金が全くなかったのでなんとか低予算で神社の模型みたいなものをつくれないか...と考えた結果、割り箸という素材を見つけたのでそれで神社を作り神棚として祀ろう!的なことを考えていました。
前ににちゃんで山車を割り箸で作った方がいらっしゃったのを見て、神社作りてえなと思ったのも作った理由の一つですね。
頭の中に設計図があったのでそれを頼りにして作り始めました。
一応日吉造という構造の神社をモチーフにつくりました。日吉造が一番構造的に美しいと思っています。
まずは神社の壁、羽目板を作りました。割り箸を一本一本長さを図ってカッターで切断の繰り返しです。この時の作業用bgmは東方アレンジメドレーでした。お気に入りは妖怪の山です。
次にこの壁を乗っける土台、縁という廊下のような部分と階段をつくりました。
ここらへんも頭の中の設計図に従ってつくりました。
つまり感です。
これをひっくり返して
こう
階段がうまくいってなかったので取り外して作り直し、脇障子の骨組みだけを取り付け。
それと羽目板の上部分、斗供をつける部分を拡張しました。
ちなみに擬宝珠と呼ばれる柵のようなところは、 爪楊枝と竹串を使いました。
拡張した部分に斗供をつけるとこんな感じになりました。なんとなく様になってきた気がしますが、屋根がないとやはり締まりませんね。
ここまでで暇な時間にコツコツと作業や試行錯誤をして三.四ヶ月くらいかかってます...途中何度も飽きたのですが完成させなきゃいけないという謎の使命感のもと頑張りました。
そして屋根に取り掛かります。日吉造特有の屋根です。私はバカなのでこの屋根の構造も実際に割り箸を切ってボンドをつけて組み立ててみないと理解できませんでした。
屋根の裏には垂木にあたる部分を貼っつけました。
この垂木を貼る作業だけでも相当時間がかかりました。こういう単純に切るものが多い作業は脳死して作ると案外早く終わりますね。初めと終わりしか記憶が残っていません。
そして屋根と胴を組み合わせるとこうなります。
やっと様になってきましたね...
最後に向拝柱というものを取り付けてとりあえずはおしまい!屋根の謎空間とかそもそも鳥居とかその他諸々をつくってないけど、今はこれが精一杯ですね。
建物の各部名称や造りの名称などを調べながらやったので結構知識が身につきました。何に使うでもないんですけど。
そのせいかなんだかんだ言って一年くらい時間がかかったかもしれません。見本がない分手探りで進めて行ったのでかなり完成が遅れましたね。
でも遊んでるから正直結構いい出来になったと思っています。設計図も何も書かないでここまで作れるのかと完成させた自分が一番驚いています...
自分で作ったものを客観的に見るのは結構難しいものですので、この割り箸神社をみてこうした方がいいだろ!とかここどうなってんの??とか感想を下さると嬉しいです。批判でも賞賛でもどんとこいですのでお待ちしています!
フレームに使うパイプ紹介とパイプの座繰り。クロモリ ラグ フレーム製作②
前回の真鍮ろう流し練習が終わり、本格的にラグフレームの制作に取り掛かります。
前回
ラグの真鍮ろう流し練習 ラグフレーム制作① - クロモリと神社と革と
クロモリのパイプ紹介
今回使うパイプは、カイセイの022と言うクロモリパイプです。
カイセイは他にも.
024.019.017.4130Rや8630.8630Rなど様々な種類のパイプがあります。
これらのパイプの違いは何かというと
薄さと強度と加工の違いです。
カイセイ、コロンバスのパイプの種類についてはこちら
クロモリのパイプの種類について、カイセイ?コロンバス? - クロモリと神社と革と
パイプの素材(クロモリやニッケルモリ、マンモリ)についてはこちらをどうぞ。
クロモリ、ニッケルモリ、マンモリの違いとは??クロモリフレームは何故細い???? - クロモリと神社と革と
さて、
まずはパイプとラグが配られました。
パイプは先ほど紹介したカイセイ022
トップチューブ(25.4mm)
ダウンチューブ、シートチューブ(28.6mm)
シートステー、チェーンステー×2
のパイプが配布されました。
ラグはロンシェンというメーカーのイタリアンカットというシンプルで直線上な感じのラグです
。こちらの写真はロンシェンのものではないです。前回の流用ですね。
他にもコンチネンタルカットという種類のラグもあり、そっちは少し複雑でおしゃれな装飾性の高い形状のラグです。
こんな感じの。
まずはパイプを座繰ります。ざぐりです。
パイプの先端とパイプの曲面を合わせようとしてもうまくはまらないので、パイプの先端をパイプの角度と径に沿ってざぐります。
使うパイプはダブルバテットで、シートチューブだけ、シングルバテットです。
理由はシートポストを差し込む部分の径が違うと、内側でガタが出てしまう上に薄すぎると強度が保てないからです。
よーく見るとわかるのですが、内径が途中で変わっています。これがバテットです。
フレームの前三角をこんな感じに座繰りました。
BBシェルにパイプを差し込み、シートチューブの長さを図り、切断します。
適切な長さへの切断や座繰りは失敗もなく無事終わりました。
作業が進み次第ブログ更新します。
それではまた。
続きはこっち。
HITOHATA いちごの練り生石鹸を試してみた話。
先日買い物をしに三井アウトレットパークへ行ったのですが、そこである商品の宣伝販売をしているのが目に付いたのでふらっと立ち寄りました。
こちらです。
HITOHATAのスキンケア商品。いちポリ 練り生石鹸です。
「いちごの石鹸かぁいい匂いでもするのかな」
くらいの気持ちで眺めていたら店員さんが声をかけてくださいました。
話を聞いてわかったことは、
- いちごポリフェノールや豆乳発酵液、オレンジ果皮エキスなど体にいい成分が含まれている。
- 爪ほどの量で大量に泡立つので、朝夜の洗顔なら一ヶ月半程度、夜だけなら三ヶ月程度使える。
- 美白、保湿効果がある。
ということでした。
いちごの匂いはせず、柑橘系の匂いがしました。オレンジ果皮エキスの匂いでしょうか。
どこにでもある売り文句な印象があったので「へぇ」という感想止まりでしたが、
そうしたら実際にいちごねり石鹸を試せるということでしたので、体験しました。
こんな感じで店員の方に洗ってもらいました。
感想としては、
- 泡の弾力が強く吸着力を感じた
- 水切れがとてもいい。
- 洗った右手とそうでない左手を比べると確かに美白効果があった。
- 洗浄後の手がしっとりとしていて保湿力を実感できた。
です。
弾力は申し分なく、泡を両手のひらで押しつぶし、手のひらを開くと泡の吸着力を感じられました。洗顔として顔に泡を強く押し付けて離せば、吸着力で毛穴の汚れを落としてくれるには十分な吸着力だと思います。
このような写真がありました。弾力がわかると思います。
水切れに関して
このように水に勢いがなくとも石鹸がスルスルと流れていきました。肌に無駄に残らないので朝などは少し助かるかもしれません。
水切れに関しては素晴らしいと思います。
美白効果に関して
私と友人tは色白ではないのですが、比べるとまあかわってるかな?くらいの違いでした。
友人mに関してはもともと色白なのが、左右を比べても違いがはっきりわかりました。店員さんも驚いていました。
保湿力に関して
手を洗った直後は肌の表面がしっとりとしてすべすべしました。持続力はそれほどないです。同販売しているクリームを使うべきなんでしょうね。
総評
ネットでは美白効果はあまりない、や洗浄しても変化がない、というコメントもちらほら見かけましたが、
私は違いを実感できました。
元から色白の友人mがさらに白くなったので効果はやはり個人差があるのだと思います。
他人の評価だけではなく、実際に体験した結果実感できることもありますからね。
友人tが購入しました。やはり決め手は美白効果と保湿力でしたね。
サイトはこちらから。
㈱HITOHATA(ひとはた)/いちポリ練り生石鹸 通販サイト / 商品詳細/練り生石鹸
ラグの真鍮ろう流し練習 ラグフレーム制作①
私は自転車の専門学校へ通っています。メンテナンスの授業が終わり、久しぶりのビルディングの授業が始まりました。
この時期から二月の中旬にかけてクロモリラグフレームの自転車を製作します。
自作のラグフレームですね。
ラグにパイプを差し込み、そこへ溶かした真鍮ろうを流し込み溶接、そして角度などの精度を出して一つのクロモリフレームを仕上げます。
その第1段階として、ラグとパイプの隙間にろうを流し込む練習をしました。
- 工程
ラグフレームは初め、ラグとフレームが別途になっています。
こんなかんじ。
今回使用したラグは「ダイカスト」と呼ばれる製造法...ようは金属をプレスしてラグを製造する方法です。
「ロストワックス」と言われるろうを溶かして石膏型を作る製造法でつくられるラグと比較して、金型を何度も流用できるので大量生産に向いています。
パイプはプレーン管、ノーマル管と呼ばれるパイプを使用しました。
最近のスポーツ車はバテット加工が施されているフレームが大半を占めます。
バテット加工というのは、パイプの内側に段差をつける加工のことで、パイプの中央を薄くして軽量化を図ることができます。
わかりやすい画像があったので載せておきます。
はじめにパイプとパイプが繋がるように片方のパイプを座繰ります。
配布された座繰りシートと呼ばれるシールをパイプに貼り、その曲面に合うようにヤスリで削ります。座繰りシートは3DCADで作られています。
ラグにパイプが通るか確認をします。
ここでパイプがスルッと通らないといけません。
ラグにうまくパイプがはまらなかったので、ラグの内面を削ります。パイプを削った方が楽なのですが、強度に問題が出るので丈夫なラグの方をリューターで削りました。
気持ちよくパイプが通りました。
ここから溶接に入ります。
ラグとパイプを高温の炎で熱し、ラグとパイプの隙間に真鍮ろうというものを流し込んで二つが外れないように固定します。
ラグフレームとは別にラグレスというラグを使わないフレームがありますが、実はろうを流し込むという面で言えばどちらとも同じです。
ラグレスフレームはパイプとパイプを合わせて、その間にろうを流し込みます。そして強度を出すためにパイプの接合部の上に真鍮ろうを盛ります。
これをフィレット加工といいます。
閑話休題。
ろう流しをした結果、こんな感じになりました。
黒い部分は鉄が焦げているのではなく、鉄を焦がさないために塗ってあるフラックスというものが焦げているだけです。
フラックスが焦げる=炎の温度が高い
炎の温度管理ができていない、未熟な証拠です。
パイプは熱で変形します。よってなるべく低い温度の炎で溶接するのが理想です。
このろう流しはぱっと見なんとなく綺麗に見えますが裏はフラックスが真っ黒です。上手い人と比べて時間もかかっているので、作業の無駄を省いた効率化したりするのも今後の課題ですね。
本日はここまで。
続きはこちら。
フレームに使うパイプ紹介とパイプの座繰り。クロモリ ラグ フレーム製作② - クロモリと神社と革と
女性用Brooks B17 S Specialサドルを買った話
今年からレザークラフトを始めて革に興味を持ちました。
革の持つ独特の風合いや質感に心を奪われてしまった私は、前々から少し気になっていたものを購入するか真剣に考え、悩んでいました。
届きました。
Brooks England B17 S Special
こんな感じの箱に入ってました。(影に気を使え)
中身はというと
注文したハニー色のサドルとテンション張りの工具、それと封にはいった説明書と専用オイルがついてました。
サドルは革を絞って形成してるせいか先端と後ろロゴ付近の色が淡くなっています。素晴らしい色合いですね。
説明書にすら手を抜かないブルックス。どこまでも購入者を満足させる工夫と努力が詰め込まれてますね。
肝心のサドル
このB17 S Specialというモデルは局部の圧迫を避けるために穴あき加工が施されています。
更に、全長が275mmから242mmへ変更されています。
ブルックス製品ではないですが、前のサドルと比較しても小さいことがわかります。
スッキリとした見た目が特徴のクロモリにでかいサドルをつけるのは個人的には"無し"だと思っているので、私はあえて女性用ブルックスサドルを購入しました。
実際、先端に座ることのほとんどない私の乗り方では全く支障がありませんでした。
よくブルックスのサドルは初めがとても硬いという話を聞きますが、お尻の二点でしっかりと座れているので硬さはあったものの革のしなりとも相まってかなり乗り心地が良い印象でした。
このB17 S Specialは他に比べて革が柔らかめなのか、側面の穴に紐を通して革が広がらないような工夫が施されています。
紐通し穴をおしゃれ!と捉えるか、ちょっと不安、と捉えるかは人それぞれですが、私は他のサドルにないB17 S Specialの個性だと思っています。
実際に取り付けて見ると
サドルを変えるだけで印象がガラッと変わりました。
例えるなら、黒髪の人が急に茶髪へ染めたようなそんな変化です。黒サドルで見慣れているのでとても新鮮で衝撃を受けました。
手入れとしては、付属しているオイルをサドル表面に塗りました。写真では分かりにくいですが塗ってあります。
革を柔らかくしてお尻の形状に変形しやすくするためのオイルでしょうか。革専用の他のオイルでもいいと思うのですがせっかく純正品があるので使用。なんとも言えないやさしめの刺激臭がくせになりそうです。
オイルを塗ると黒い筋のような模様が浮かんできました。
塗って染み込んだオイルをふき取ると黒い模様は薄くなったのでまあ良しとします。多分牛の血管か筋かなにかの後だと思います。これも味ですね。
さて、
ブルックスユーザーならオイルを塗る頻度が気になるところですよね。
頻繁に、それこそ毎日オイルを塗れば柔らかくはなりますが、その分ヘタりが早くなります。
ですので、お尻の形にサドルが馴染んでくるまでは3日に一度、
そしてお尻の形に変わってきたら塗る頻度を
三ヶ月から六ヶ月(公式通り)にしようと思います。
オイルの塗りすぎだけは良くないですからね。安い買い物ではないので失敗はしないように安全な方法を選びます。
経年変化が楽しみで仕方がないです。また革の色が変わる頃に記事を書くこととします。
千葉県 印西市 松虫寺に行った話
以前私は京都に行った際、時間の都合上寄れなかったお寺があった。
「華厳寺」と呼ばれるそのお寺は別名、
「鈴虫寺」
と呼ばれている。
そして鈴虫寺について調べていると、似たような名前のお寺が存在するのを見つけた。
「松虫寺」
そう呼ばれるお寺があるのは千葉県。千葉県である。
...えっ、めっちゃ近所じゃん
てことで行った時の写真です。
松虫寺
真言宗豊山派とはなんぞや??というと、
日本の仏教宗派の一つで、新義真言宗の一派です。
新義真言宗とは、空海(弘法大師)をする真言宗の宗派のことです。
「意蜜」という三つの行を行うことによって、大日如来が加持身となって説いてもらうことが「新義真言宗」の本質です。
写真に写ってる奥の自転車はキャノンデールは私の旧車です。
手前の自転車は、友達のジオス ミストラルをブルホーン バーコン仕様にしたものです。このあたりの話もしたいですね(時間があれば)
そしてきになるのは松虫寺の由来。
何故「松虫寺」と呼ばれるようになったかというと、
聖武天皇の第3皇女「松虫姫」が病にかかって今の印西の地へ訪れた。
病で亡くなった後、四聖の一人とも言われる「行基」が開山となって創建したそうです。
お偉いさんの娘が都から離れた地で暮らし、没後その娘の寺社が建てられる、という話はよくあることなのでしょうか。高津姫といい松虫姫といいそのような伝説が多いのは面白いですね。
門前に大きな木があったので撮影。御神木のようにも感じました。
阿吽の像がお出迎え。
参拝後、マツムシコーヒーと呼ばれるカフェがあったので寄り道しました。
コーヒーに関しては詳しくありませんが、とても美味しかったです。
店内に自転車がインテリアとして飾ってあり、店長の趣味の良さが伺えました。
写真を見る限り7400のハブでしょうか。組み方が表が逆jis、裏がjisです。
インテリアとして置いてあるものをそこまで見る意味はないんですけど、ついどんな組み方をしてるか気になってしまうのは仕方ないですね。
ブルジョワの友人がご馳走してくれました。かっこいいですね笑
見に行ったのは春を迎える少し前。この頃と比較して自転車や寺社について多少知識が増えた気がしますが、まだまだですね。勉強の毎日です。楽しんで行きましょう!
千葉県 養老渓谷に行った話。
皆さんは東方風神録という、シューティングゲームを知っているだろうか。
私は「秋」と言えば真っ先にこのゲームが頭に浮かんできて脳内でフォールオブフォールと妖怪の山が流れるまである。
そのせいか、秋=滝 というイメージが固まってしまっている。
だから滝を見にいこう!
ということで友達を誘って千葉県 養老渓谷に行きました。
(当時、というか今もだが、東方が好きだから滝を見に行ったということは話していない。)
家を出発して少し走るとこの濃霧である。
信号の間隔が長いおかげで普段通り走れたが、これが都会だったら速度を上げて走れなかっただろう。髪の毛びちょびちょでメガネやスマホのカメラレンズが曇りまくった。
途中、神社へ寄り道。
御神木の公孫樹が紅葉していてとても綺麗でした。
朝の5時ごろにトイレを求めて寄ったのですが、掃き掃除をしているおばあちゃんに「トイレありますか?」と5回くらいお尋ねしたのだが、全て一方的に会話をされてトイレの在り処がわからずに去って行ってしまいました。
ここの手水舎の龍??はとても奇妙な顔をしていて面白いですね。
そして養老渓谷へ到着。
まずは弘文洞跡へ。
弘文洞は今からおよそ140年前、耕地を開拓するため、養老川の支流、蕪来川を川まわしして造った隧道(トンネル)だそうです。
しかし1979年に頭頂部が崩落してしまい、弘文洞"跡になってしまったそうです。
私は洞窟より今の形状の方が渓谷感があって好きですね。
そして目当ての養老の滝。別名、粟又の滝へ。
入り口には門があり、ここを潜って降ります。
降ってる途中の川の様子。川と一緒に降るんですね。
そして粟又の滝とご対面。
全国的に見ると大きい、とは言えないのかもしれませんが、100メートルを緩やかに流れ最後には轟音を立てて飛沫をあげるその様子はとても雅で風情を感じさせる上品なものでした。
当時の私は何を考えていたのか、自転車の写真を全く撮っていませんでした...次養老渓谷へ行った時は自転車の写真撮りまくる!
高津比咩神社の歴史と高津姫伝説の話。
皆さんの近所に神社はありますか?⛩
神社というのは、昔は人が集う社交場的な役目もあったそうです。
地域の方々が神社に集い、会話を楽しみそして信仰を捧げる。そうして集落全体の団結を固めて強く生きていたのでしょうか。
私は神社巡りが趣味なのでよく神社へ行きます。
遠くの神社へ行くというよりは、近所から虱潰しに巡って行き初めてその街から出るという感じですね。
そのせいもあって自転車というツールは私の中で欠かせないものになってます。
さて、お気に入りの神社を紹介します。
高津比咩神社 場所は千葉県の下総、八千代市です。
祭神は多岐都比売命、大国主命、木花開耶姫命の神さま達や北斗北辰、間宮庄五郎源高秀で、他にもいくつかの分社が境内にあります。
多岐都比売命と高津姫は同一視されているそうです。
文久3年(1863年)に住職が記した「高津観音堂本尊縁起」にはこう書いてある。
「平安前期、菅原道真を追放した祟りで亡くなった藤原時平の妻と第五息女高津姫は、東下りをして下総の久々田に漂流した時、舟が石となった。
姫は三山から当地に落ち着き、花の洛の昔を偲び亡父を慕いながら当地で一生を終えた。彼女が守り本尊としていたのが十一面観世音菩薩で、高津観音寺に安置された。
高津姫は高津比咩神社に祀られ、当地の産神様となった。」
これは高津姫伝説と呼ばれています。
高津姫が亡き父のことを心から慕っていたのを領主の千葉さんが感動して、地名を「高津」と命名したそうです。
(神奈川にも高津があったと思いますがそちらの方はどうなんでしょうか...)
高津姫は地域の方々ととても良好な関係を築いており、高津姫が亡くなった後も領民たちは高津姫のことを想い、感謝をしてお墓を建てた。それが高津比咩神社、という説があるそうです。(諸説あり)
死んでからも想われるなんてよっぽど領民を大事にしていたのでしょう。姫も領民たちも互いに支え合って強く逞しく生きていたのでしょうね。
そしてその神社が今もなお残っているということが、先人たちが歴史を紡いできたという証拠であり成果なのでしょう。
当時の人達の想いや願いが形となってできた神社が今もなお変わらずに残ってること自体ロマンチックでノスタルジックですね!
高津比咩神社についてはまだまだ語りたいことだらけなのですが文字だけではつまらないのでここまでにしましょう。
千葉県松戸市 紫陽花寺に行った話。
私は神社と寺が大がつくほど好きです。
大人の自転車乗りは神社やお寺を巡るのが好きな人が多いのではないでしょうか?
自転車はほとんど道を選ばず走れる上に乗り降りが楽なため、公道を走ってて気になった細道があればふっと入っていけて、気になったお店があればささっと寄っていけるという利点があります。
私はちょっと寂れた道や急に古民家が立ち並ぶような通りが大好きなのでよく道を外れます。
そうして道を外れると結果として神社やお寺がある、なんてことが多いのです。
寺社が放つ独特で神聖な雰囲気に誘われているのですかね。
別名 「あじさい寺」と呼ばれている寺でもあり、日蓮宗の本山で三宝尊を祀っています。
私は最初、さんほうそん?お酒の名前?
と思ってました。
三宝尊とは
「三つの宝を尊ぶ」
という意味です。
仏教では三宝と呼ばれる
仏・法・僧
というものが存在します。
仏の第一を、釈迦如来とし
法の第一を、法華経とし
僧の第一を、日蓮としている。
この三つの第一を本尊(一番大事にされている仏像や経典のこと)にまとめたものを「三宝尊」と言います。
要するに、大事なものを一つにまとめて祀ってる、というわけです。
お寺に来たら難しいことは考えずに感謝の心を持ってお祈りすればいいんです。休みの日に難しいことなんて考える必要はありません。
本土寺は梅雨の時期、紫陽花がとても綺麗に咲き誇ります。「あじさい寺」と別名がつくほどです。
本土寺には重要文化財の梵鐘があるのですが、なぜか写真を撮っていませんでした。残念。
私は梅雨の時期にこのお寺へ行ったので紫陽花が見頃でしたが、
3〜4月 には100本以上の ソメイヨシノや八重桜
6月上旬 には5000本の花菖蒲
11月下旬 には 1500本の山もみじや山盃、秋山紅
が見頃らしいです。
今の時期は紅葉真っ盛りシーズンなのでたくさんの紅葉などが咲き乱れていることでしょう。
(いや今本土寺行って写真撮ってこいよって言われそう)
季節が移ろう度に、その時にしか見られないそれぞれの美しさがあるんですね。日本の四季の素晴らしさを感じました。
アジサイの話
デルフィニジンというもので、ここに助色素とアルミイオンが加わると青く変色するそうです。
そして、土壌のphで青になったり赤になったりするらしいです。
何故こんな話をしたかというと、
茎まで色がついてるんですよ。この時初めてこうなってるのを知りました。
その上私たちが花だと思ってる部分は実は「萼(がく)」らしいです。
知らないことだらけです。新しい発見があると一つ賢くなった気分になりますね。
ロードバイク用の本革サドルバッグを自作した話
自己紹介文にも綴っていますが私は自転車の専門学校へ通っています。そこでは自転車の授業とは別で「ゼミ」というものが存在して、私が革と初めて出会ったのはその「ゼミ」でした。
私が受けたのは「サドルバッグ制作ゼミ」です。本革を使用した手縫いのサドルバッグを作成する、というものですね。
数ある自転車の中でもランドナーやスポルティーフなどのツーリング系自転車やクロモリ系のロードバイクには革が合うと思っています。
私が乗っているのはクロモリなのでそういう面もあってこのゼミを受けようと思ったんです。
まず、
長方形の革が配られ、その革を講師の指示で型紙に沿って革包丁で革を切断。
その後端から4mmのところに線をけがき、菱目打ちで穴を開けていきます。
これが菱目打ちです。
これを革に突き立ててゴム製ハンマーで叩いて貫通させます。ここで貫通しないと針がしっかり通らずに折れてしまいます。
途中経過です。
製作段階で革に傷が入ってしまったり縫い目がずれてしまったりと失敗がありましたが概ねいい感じにすすめられました。
なんだかんだ授業を経て完成させたのがこちらです。
ロードバイクやツーリング車、MTBなどどのサドルレール、ハンドルに取り付けられ、ショルダーベルトを取り付けることによって自転車から外して街でも使えるいう優れものです。
2wayとかマルチバッグとか言えばいいのですかね。
ただ、サドルレールにつけるとバッグ本体が振られてしまい走行性は良くなかったのでハンドルにつけるのが良さそうでした。
今回作った革サドルバッグよりもいい形状のものがありそうなので、今作品を改善したのを追々作っていきたいですね。
革の話
このサドルバッグはタンニン鞣しのイタリアンレザーを使用しています。
牛革には
・植物のタンニンを使ってなめす「タンニン鞣し」
・薬品を使ってなめす「クロム鞣し」
・クロムとタンニンの両方を使う「コンビ鞣し」
この三種類の鞣し方があるそうです。
私がゼミで使用したのは「タンニン鞣し」と呼ばれる革で、"エイジング"が一番はっきりわかり、革の繊維を一番殺さない革に優しい?なめしです。
たびたび革製品に使われる「味が出る」や「色味が濃くなる」「艶が出る」と言われる言葉は、タンニン鞣しやコンビ鞣しの革に現れる
「経年変化(エイジング)」
と呼ばれる変化のことを指しています。
「タンニン鞣し」や、「コンビ鞣し」はこの「経年変化(エイジング)」で革に味が出るわけです。
詳しく言うと、
手の油や水分が革に馴染んで色合いが濃くなったり、
幾度も折り曲げを繰り返すことで革が馴染んで柔らかくなったり、
という変化が「経年変化(エイジング)」です。
ちなみに私が以前自作したスマホケース なのですが、手の油によってここまで色が変化しました。
経年変化?エイジング?どっちで言えばいいんだよ!となりましたら
それはもう好きな方を選びましょう。
私は経年変化と呼んでいます。日本語の方が親しみ深いですからね。
因みにゼミで作ったサドルバッグはこのように変化しました。
比較すると...
...この差である。
私の場合、急な雨などで濡らしてしまったこともあってあまりよろしくない色の変化をしてしまったのだが、それも味だと思えばいいでしょう。
タンニンやコンビの革は、使えば使うほど味が出て自分にピタッとあうようなものに変化していきます。
自分と同じように成長する革とともに長い時間を過ごせるのも革の丈夫さあってのものです。
クロモリと合わせて風情や趣を感じながら走るというのもなかなか乙ではないでしょうか。
牛床革でロール型工具入れ?サドルバッグ?を自作した話。
突然ですが、カーボンフレームやアルミフレームは耐用年数が長くても15年ほどです。それは紫外線による経年劣化や金属疲労によるものだから仕方がありません。
だが一般的なクロモリは耐用年数が非常に長いです。よそで語られているのでクロモリについての説明はまた今度するとして、何がいいたいかというと
「一生物は素晴らしい財産である」ということです。
革の話をします。
クロモリには革が似合います。
それは昔からクロモリとともにセットで使用されてきたからだと考えています。耐久性が高く、タンニンレザーは使えば使うほど経年変化による味が出てきますし、艶が出たり色味が濃くなったりと様々な変化をもたらしてくれます。
クロモリと革、共通してるのは耐久年数の高さ です。
なんだかんだクロモリと革が好きなわけです。
ですので、
牛床革でロール型サドルバッグを作りました!
余っていた牛床革を使い
「ダンシングをしても振れない工具入れ」
というコンセプトで作成しました。
ブルックスなどの革サドルには専用のバッグのベルトを通すことのできる金具が付いているが、普通のサドルにはそんなものはありません。
なら普通のサドルで革のバッグとか使いたいんだけどどうすれば...?という疑問から生まれたので自作した次第です。
このロール型サドルバッグはサドル裏のレールにベルトを通すことで取り付けることができるのでどんな自転車にも対応できます。
その上ベルトの締め付けを強くすればダンシングしても振れることがない!
この点が素晴らしいですね。
それに被せ蓋も縫い付けてあるので工具が飛び散ることもありません。
何より素晴らしい点は
「革のかっこよさと値段の安さの両立」
だと思います。革が持つ質感の良さ、ロール型のかっこよさを維持しつつ、床革を使うことでコストを抑えることができました。。床革は普通の革に比べて耐久性に劣るのだが、工具入れとして必要な耐久性は確保できたので妥協範囲内でしょう。
自転車は性能が全てだ!という人は多い。だが私は性能よりも見た目の美しさを意識したい派です。その上で革という素材は私の中で外せないものとして大きな存在感を発揮していると言えますね。
ビンテージ好きでもある私としては
クロモリ+革=ビンテージ
という式は過言ではないと考えています。
革製品を使ったことがない人は一度使ってみると新しい道が拓けるかもしれませんね。
せっかくなのでブルックス用に改造して見ました。
横につけるとまた違ったかっこよさがありますね!
ロール型サドルバッグ ?ロール型ツールケース?ロール型工具入れ?名前がしっくりこないんですよね。なんとなく工具入れが合いそうな気がします。
ということで、ロール型工具入れを作ったお話でした。
新たに赤い牛床革で四角いサドルバッグを作ってみた記事はこちら。