クロモリフレームの前三角を作った。クロモリ ラグフレーム作り ③
お久しぶりです。えんじです。
ここのところ忙しかったり体調面の問題もあったりでブログを更新していませんでした。
前回
フレームに使うパイプ紹介とパイプの座繰り。クロモリ ラグフレーム制作 ② - クロモリと神社と革と
クロモリラグフレーム作りの進捗報告をします。
前三角の溶接が終わりました。
ラグを使うフレームですので、ラグにパイプをはめて、その隙間に熱して溶かしサラサラになった真鍮ろうを流し込みます。
その際、フラックス(白い粉状の個体)を水に溶かした液体をラグの中と表面、パイプの中と表面に塗ります。
これはフレームが熱で酸化するのを防ぐ役割と、ラグとパイプの隙間にろうを流れやすくする役割があります。
写真に見える白い粉がフラックスです。フラックスは熱すると透明になります。
そして写真にみえる金色のものが真鍮ろうです。細い棒状の真鍮ろうを溶かしてラグとパイプの隙間に流し込みます。
ラグの温度だけが高いとラグの上に真鍮ろうが乗っかってしまいます。
かといってパイプの温度だけが高いとラグとの隙間に真鍮ろうが流れ込まずにパイプに広がってしまいます。
ヘッドラグに少しだけ真鍮ろうが乗っかってしまいました。まあ削る手間が増えるだけで性能面にはさほど問題はありません。
前三角の本付けが終わったので、次はチェーンステーにエンドを仮付けしてbbラグにチェーンステーを差し込みます。
治具と呼ばれる工具にフレームをセットします。治具を作りたいフレームのサイズにセットして、そこにフレームをセットします。
長さを測ってしっかりと整えた治具にフレームがはまらない場合、それはフレームが正しい角度や長さで作られていないということになります。
フレーム作りの大まかな流れは
治具にセットして仮付け
↓
ジグから外して本付け
↓
定盤の上で芯出し
となります。
芯出しとはフレームの中心を出す作業です。
フレームの中心がぶれていれば乗っていて車体が勝手に傾きますよね。
曲がったフレームに仕上げないようにするために、正面から見てまっすぐになるように狂い取りをします。
まあ簡単に言うと曲がってるパイプを力を入れて強引に曲げてまっすぐにするだけです。ミリ単位の細かい作業でもあります。
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