フルーティな香りがする本革でキーケースを製作。
こんにちは、えんじです。
いつもは自転車や神社についてブログを書いているのですが今回は純粋な革細工、レザークラフトです。
作品はこれ!
こちらはキーケースになります。
このキーケースの制作過程をざっくりとまとめてみました。
使う革はこちら。
取扱いレザー::革(レザー)卸売・サンプル販売のウィンズファクトリー
ウィンズファクトリーさんで扱っている本革、ピエロラックスという牛革を使いました。
この革はなめす際にミモザ、ケブラチョなどの植物の他に牛脂を使っているそうです。
それゆえかどうかはわかりませんが、とても柔らかい革です。
そしてそこに特殊なエッセンスを混ぜることでフルーティな香りを醸し出すことができる、らしいです。
特殊なエッセンスってなんでしょうね。
ウィンズファクトリーさんでピエロラックスを購入しました。
この時点でとてもいい香りがしました。私はいい香りと感じていますが、癖が強いです。
革を購入したので、適当にキーケースの設計図を考えます。
この設計図、本当になんの意味もなさなかったです。その意味のなさは後々革を切る瞬間にわかりました。
そもそも寸法自体使い物にならなかったので大体の形状を把握するためだけのものでした。
パスモの大きさをしっかりと計り直して、形状化。これは試しに床革で作ったものです。
造形的には問題ありません。
ただ、パスモがピッタリ入る大きさなのですが、鍵が下からはみ出してしまいました。
その改善点を踏まえて本番です。
まず規定の寸法を革にけがきます。
切り出します。
私はオルファの革切りカッターを使用しているのですが、最近切れ味が悪くなってきました。
研げばいけるのではと思い、研いでみたらまさかの切れ味が復活。
やったぜ!と思ってなんとなく刃を外してみるとまさかの両面に刃が...記載しておいてくれ。
続いて
蓋部分のデザインです。
穴あけポンチで穴を開けます。
パターンをいくつか考えて床革で試作。
ちょっと何か物足りない感じがあったので二つ目。
派手すぎました。依頼主の人柄を考えるとこちらは合いません。
このくらいがベストでしょうか。
控えめで、落ち着いた主張をしてくれるようなデザインを目指しました。
切り出した革に穴をあけます。
切り出し忘れていたパーツを切り出して、そいつの裏に金蘭を貼り付けます。
この時、金蘭の端がほつれてしまう事件が多発しました。どのように処理するのが正解かわかりませんでしたので、未処理。
接着して縫い付けるから大丈夫だろうと楽観的に考えています。
形的にはこんな感じ。
バネホック、四連キー金具を打ち付けてかしめます。
四連キー金具をかしめる時、革が薄すぎてかしめられませんでした。
ですので金具裏に革を挟んで厚みを増しています。
さて、
これで縫う準備が整いました。あとは縫って仕上げます。
以前ステッチングポニーの跡が革についてしまったのでとりあえず応急処置として柔らかいタオルで挟み込んでみました。
見栄えはあれですが一応あとはつきません。
本体とカード入れ、ストラップ取り付け用のDかんを縫いつけました。
あとはバネホックがついてる革と本体を縫いつけて...
完成です。
質感はとてもしっとりとしていて、牛革キーケースのなかでは比較的柔らかいです。
依頼主も喜んでくださったので製作者としては大満足です。
このキーケースの依頼は承っております。
価格 ¥3,500
ストラップは付属しませんので、ストラップが必要な方は別途購入をお願いいたします。
こちらがオススメです。8色のカラー展開があり、価格もそこそこ安いです。
ご依頼をされる方はツイッターかinstagramにてご連絡ください。
控えめインレイ。革はピエロラックス。 pic.twitter.com/Y5jWMcKfKo
— えんじ@神社と自転車 (@konti_in) 2018年5月11日