MTB クロモリフレーム製作。①パイプの座繰り
みなさんこんにちは、こんばんは。
私は自転車のデザイン専門学校に通っているえんじと申します。
以前はクロモリのラグフレームをパイプ切削からパーツ組み付けまで行いました。
クロモリロードバイクのフレーム製作記事はこちら
bicycle-efficiency.hatenablog.com
さて、前回に引き続き今回はマウンテンバイク、MTB製作に入っていきます。
ですのでフレーム製作が終わったら是非パーツを組み付けて近所の森を走りたいです。
のですが、この前初めてピストバイクに乗った際固定ギアやスキットの楽しさを知ってしまったのでピストバイクの方を先に組みたいです。
さて、
使用するパイプ、ラグはこちら。
トップチューブφ28.6、ダウンチューブφ31.8はカイセイの022パイプ。
シートチューブφ28.6はカイセイの024パイプを使用しています。
カイセイのパイプについては過去記事で詳しく書きましたので、一緒にご覧いただけるとより理解しやすいと思います。
BBシェル。おそらく学校特製品
シートラグ。おそらくロンシェン..
.
ヘッドチューブ。こちらはちょっと詳細は分かりません。
それでは製作に入ります。
まずはパイプを適正の長さに切るためにバテット(パイプ内の段差)の位置を確認します。
これは溶接時に薄くなっていない厚い部分でしっかりと溶接できるようにするための目安です。
内側を見るとわかるのですが、パイプは両端が分厚く、真ん中が薄くできています。
次にBBシェルのねじ切りの向きを確認します。
正ねじが左、逆ねじが右になります。
どちらが逆ねじになっているかを確認しないと組み付け時にBBを逆に取り付けなければならなくなってしまいます。多分それでも組める。
次にTT(トップチューブ)DT(ダウンチューブ)にあらかじめ長さ寸法を記入します。この方がわかりやすいですよね。
TT(トップチューブ)DT(ダウンチューブ)に、寸法通りの位置に座繰りシールを貼ります。
パイプとパイプを隙間なくはめ合わせるために、シールを使ってパイプを削る精度を高めます。
このシールに沿って削れば、パイプ同士がぴったりハマるわけです。
BBシェル、ST、DTをはめ合わせると
このようにはまります。
続いて、
ST(シートチューブ)の加工に入ります。
寸法通りにカット。
ラグにはめ込んでみます。
パイプのばりもなく、いい感じです。
BBにパイプが溶接されても水が抜けるように水抜き穴を開けます。
白い三角形みたいなものはパイプ外径の位置です。ぴったりの位置に白ペンで印をつけたので、パイプが正しくBBにはめ込まれると、白い部分が全て隠れます。
次記事では仮付けをしていきます。