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クロモリと神社と革と

某自転車専門学校卒業後、某自転車メーカー開発へ。クロモリや革、神社のこと話してます。

グランボアのリムとトラディツィオーネのクラシックハブでホイールを組んだ。クロモリ ラグ フレーム製作 14

えんじです。

前回はシートポストのずり落ちを防ぐために四苦八苦していました。

 

前回の記事

自作クロモリフレームにパーツを取り付け 後編 クロモリ ラグ フレーム製作 13 - クロモリと神社と革と

 

今回は最後の工程、ホイール組をしたお話です。

 

 

 

 

さて、

クラシカルなクロモリフレームに似合うホイール=銀一色のホイール

 

という式は多くのビンテージフレーム好きに当てはまるのではないでしょうか?

私もそのうちの1人です。

 

ピラーやステムがポリッシュ、クランクがシルバー色なのにバーテープやブラケット、ホイールが黒いなんていう組み合わせが私はどうにも苦手なんです。

 

黒色を取り入れるなら真っ黒クロの黒一色!!みたいなものが好みです。統一感はデザイン面でもとても大事ですよね。

 

 

 

 

 

 

 

今回使用したホイールパーツです。

 

 

ハブ

 

  • フロント トラディツィオーネ クラシックハブ 32hf:id:rin_efficiency:20180426181925j:image

 

  • リヤ グランボア スモールハブ 32h f:id:rin_efficiency:20180426182055j:image

 

 

 

 

 

 

フロントとリアのハブに別メーカーを使用するとか頭のネジでも外れたか...???

 

 

 

 

 

 

訳があるんです。

はじめにフロントハブを買ったのですが、トラディツィオーネのリアハブのシマノフリーが全然売ってないのです...。

 

ラインナップ確認してからものを買えよという話ですが、その通りでございます。

 

 

ですがトラディツィオーネのハブもグランボアのハブも、全く同一のものでロゴが違うだけですので、実質問題ありません。(ロゴが違うという気持ち悪さを耐えられればのはなし。)

 

お値段はフロントが5300円程、リアが11000円程でした。取り扱い店によって異なると思うので各店舗で確認したほうがよさそうです。

 

結構探したのですが、現行品のクラシックハブというもの自体あまり売っていないようです。

シルバーのハブでしたら色々売ってはいるんですが、どうしても黒色が所々に使われていまして私には合いませんでした...。

 

ハブはシールドベアリングでシマノフリーです。

 

 

 

 

続いて

リム

 

  • グランボア アベイユ 700c 32h 

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またもグランボアです。

 

私の中でシルバーポリッシュの700cで25cが使える現行品で一番カッコいいリムというものがグランボアのアベイユでした。

 

このリムに関しては一目惚れで、一目見て美しさに目を奪われ、胸を打たれ、一切の思考を放棄させられ、気がついたら家にリムが届いていました。

 

リムのブレーキ面までポリッシュされていて、ホール側のリム面とブレーキ面の境が全くありません。

 

ブレーキは効くのか..?と疑問に思いましたが普通に効きました。

 

 

 

スポーク 

 

特筆すべき点はございません。ごくごくメジャーな星のスポークと真鍮ニップルです。

 

スポークに関しては耐久性さえクリアしていれば問題ないので安いものを買いました。前後合わせて3500円です。

 

 

 

 

ホイールの組み方はフロント、リア共にイタリアン6本組みです。

 

実際JIS組みだろうとイタリアンだろうと走った際の違いを実感できる人間なんているのでしょうか..?ツールで活躍する選手などは違いがわかるんですかね。私は組み方による走行性能の違いが全くわからなかったので正直この組み方にしたのは形式美です。

 

 

 

 

 

ホイール組の工程です。

 

 

まずハブにスポークを通します。f:id:rin_efficiency:20180426194553j:image

この時にドライブ側のスポークに対して、反対側のスポークを左の穴に通すか右の穴に通すかJISかイタリアンかが決まります。

 

 

ハブに通し終わったら、リムにスポークを通してニップルでとめていきます。

リム面が素晴らしく美しいゆえに、かすり傷一つ許されません。

 

乗ってからの傷はいくらついても構いませんが乗る前の傷は言語道断です。

慎重に作業を進めました。

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そして振れ取り台にセットします。

まずニップルをスポークネジ山の面一まで均等に締めていき、振れを取ります。

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はじめにドライブ側を2周締めてから縦振れを取り横振れを取りセンターを出していきました。

 

 

このグランボアのリム、特別精度がいい!ということはありませんでしたし、リムの継ぎ目はママチャリのホイールくらいはっきりしていました。性能は問題は全くございません。振れ取りをする時に継ぎ目をリムの振れと勘違いをしてストレスが増えるだけです。

 

 

 

 

0.3mm以内には振れが収まったので、センターを確認して最後にスポークのテンション確認です。

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そして完成。

 

 

 

 

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リム、ハブ、スポーク、ニップルの魅力全てが調和し銀の輝きを放つホイールになりました。

 

リムハイトが高いカーボンリムもレーシーでかっこいいですがリムハイトのほぼないホイールもとても格好良いと思います。

全パーツが現行品のもので組んだホイールではありますがクラシカルな銀の輝きを放つ、まるで宝石のような印象を抱きました。

 

乗り心地は、

ハブの回りがとても良く滑らかに進むホイールでとても驚きました。

私が以前まで乗っていたデュラエースのc24clに比べても遜色ないくらい回ります。

 

重量は正確には測っていませんが、リアホイールで1600g程度だったので重くはないと思います。

 

最上の見た目と最低限の性能が私の価値基準ですので、このホイールにははなまる満点をあげたいですね。

 

 

 

 

ちなみにこちらはグランボアのラチェット音の動画です。

ハブ単体で聞くラチェット音よりもホイールを組んだ後のラチェット音の方が大きかったです。

リム内にラチェット音が響いて音が増大しているみたいです。

 

よろしければ聴いてください。

GRAND BOIS ratchet sounds are a pleasant sound!グランボアハブのラチェット音は心地いい音色。#ハブ #ラチェット音 #手組みホイール #クロモリ #クロモリロード #ホイール #ロードバイク #ロードバイク好きな人と繋がりたい #クラシック #クラシックハブ #hub #wheel #手組み #roadbike

 

 

 

 

そして関戸橋で買った300円のこのコットンバーテープパッケージが日に焼けてものすごい色になっています。

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何年物のバーテープだよ...

 

 

コットンバーテープはかなり薄手なので、私の中での最低限の快適性を保つためにコットンバーテープの下に余っていた黒のバーテープを巻きました。

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この上からコットンバーテープを巻きました。見事にシワができたりよれたりしましたが心を無にして目を瞑ります。

 

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コットンは伸縮性がほぼないので少しハンドルが太くなるだけでシワなしに巻くのが異常に難しくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーツが全て付け終わりました。

 

 

 

次回、ついに完成です

 

自作クロモリロードバイクが完成しました! クロモリ ラグ フレーム製作 15 - クロモリと神社と革と