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クロモリと神社と革と

某自転車専門学校卒業後、某自転車メーカー開発へ。クロモリや革、神社のこと話してます。

ヘッドパーツ、スターファングルナット、クランクレースの圧入 クロモリ ラグ フレーム製作 11

お久しぶりです。えんじです。

 

前回はクリア塗装をしました。

 

フレームにクリア塗装をしました! クロモリ ラグ フレーム制作 ⑩ - クロモリと神社と革と

 

 

 

さて、

 

自転車を組みます。

 

 

まずはヘッドパーツの圧入をします。

使うヘッドパーツはNECOという台湾のメーカーのアヘッドタイプです。写真の右に写ってるものです。

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今回はアヘッドのヘッドパーツ、1インチ、イタリアン、シルバー、安価という四つの制約があったのでヘッドパーツを探すのにとても苦労しましたが、ヤフオクで台湾から輸入してるのを見つけて購入。

規格は1インチイタリアン(ヘッドチューブ内径30.2mm、クラウンレース外径26.4mm)を使用しました。

フォークのクラウンレースが圧入される部分はリーマーで26.4mmが入るように加工済みです。

 

ヘッド圧入工具はアマゾンで売ってるものを使用。自作ができるような工具なのですが手間省きを金で買いました

 

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これをヘッドに通し、ナットを締めることで平行にヘッドが圧入されて行くという仕組みです。シャフトとナットと金属板があれば簡単に自作できる代物です。

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ヘッドを圧入した後は、フォークにクラウンレースを圧入します。

 

クラウンレースは別名下玉押しです。

文字通りヘッドパーツの下のベアリングを押す部分になります。

(ちなみにクラウンレースはヘッドパーツを購入すると一緒についてきます。)

 

と言っても、クラウンレースに割れ目があるタイプだったので工具を使わずに根性論でなんとかなりました。

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根性論は他でも発揮されます。

 

続いてフォークにスターファングルナットを打ち込みます。

 

かっこいいですよね。スターファングルナット。

 

...?

 

 

 

 

スターファングルナットとは

フォークの中に圧入されているナットの事で、こいつにトップキャップのボルトを締めこんでヘッドのベアリングのガタを調整します。

 

 

 

もちろんこれも根性論で工具無しで圧入します。

一生のうち1回使うか使わないかレベルの工具は買いたくありません。

 

その際にフォークのコラムカットの作業が入ります。

 

ですが以前に作ったハイスタックステムがとても優秀でコラムカットをする必要がなくなってしまいました。

 

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"フォークコラムからステムが少し出る"という素晴らしい結果を見せてくれました。

(ここでフォークのコラムの方が長いと、トップキャップを締めた際にヘッドの型を調整できなくなってしまいます。その為、フォークコラムカットの工程があるのです。)

 

 

さて、スターファングルの圧入ですが、

自分の中に絶対にミスらない自信を芽生えさせる訓練をしてきたので工具無しで圧入します!

 

 

実際の話をすると、スターファングルナットの形状上、いやが応でもまっすぐに入るのではないかと考えていました。

 

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このような形状なので、筒状のパイプに圧入する際、そもそもまっすぐじゃなきゃ圧入できないのでは??

と思ってしまったのです。

少しでも思ってしまったらこれはもう工具なんて買えません...

 

 

 

実際に工具無しで圧入した結果...

 

 

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真っ直ぐに入りました。トップキャップをはめてみてもボルトがほぼ真ん中に来てます。

 

1段目が圧入された時に少しズレが生じましたが、途中で問題なく修正できました。

ただ、ボルトを地面につけてフォークをハンマーで打ち込んだので、ボルトが少し痛みました。代わりの打ち込み用のボルトを別途購入しておくのが良さそうです。

 

私は今回たまたま成功しましたが、失敗の効かない工程ですので工具無しでの圧入は危険です。やる際は自己責任ですのでお気をつけて...

 

 

次はいよいよパーツ組みです。

自作クロモリフレームを組んでみた。前編 クロモリ ラグ フレーム製作 12 - クロモリと神社と革と