クロモリに似合うブレーキレバーはどれか。
えんじです。
皆さんはクロモリのラグフレームに似合うブレーキレバーはどれだと思いますか。
今取り組んでいるクロモリフレームの塗装が終わったら次は部品の組み付けになります。
自転車を側面から眺めたとき、私は初めにフレームを見て次にハンドル周りやクランクを見ます。
見定めるというわけではなく自然と目がいってしまう感じです。
シルバークランクの種類についてまとめた記事はこちらから。
bicycle-efficiency.hatenablog.com
個人的な見解ですが、フレームよりもハンドル周りの方が性格や個性がより反映されると考えています。
フレームは購入前はデザインを選べるものの、購入後はせいぜいステッカーを貼るなどでしか個性を出せないのが現状です。(再塗装などもありますが一般的な自転車乗りが手を出すレベルのお話です。)
ですがハンドル周りはバーテープ、ベル、ライト、ヘッドキャップなどの小物から、
ドロハン、ブルホーン、フラットバー、などのハンドル形状まで、
好みに合わせて買い換えやすい部品が多いので、個性が出やすいと考えています。
その中でも特に目を惹くパーツは
ハンドルとブレーキレバー
だと私は思います。
形状だけで、なんとなくどういう目的で自転車に乗っているのか予想がつきますよね。
コンパクトハンドルやアナトミックハンドルだったら、レースにでるのかなーとか、
シャローハンドルだったら、細身フレームに合わせてクラシカルなデザインを意識してるのかなーとか
フラットバーだったら、スッキリとした見た目と快適さを重視した街乗りスタイルかなーとか、
ブルホーンだったら、フラットよりも少しおしゃれ度を意識してるのかなーとか、
ランドナーバーだったら、ツーリング系かなーとか、
そんなとこです。
ハンドルの種類が多すぎて元の話が見えなくなってしまいそうです...
話を戻すと、ハンドルと同じようにブレーキレバーにも様々な種類があり、それぞれに用途やデザインが違います。
そんな数あるブレーキレバーの中から私の自転車に使うものを選ばなければいけません。
できればいろんなものを使いたいのですが自転車を複数持つお金も場所も私にはないのです。
私が今塗装している自転車はクロモリのラグフレームです。
これ。
こいつに似合うブレーキレバーはどれかと探した結果、4つ候補が出ました。
候補の中で私がいいなと思っているものを紹介していきます。
- ワイヤー上出しのフーデットブレーキレバー
- ワイヤー内装のブレーキレバー
- ギドネットレバー
- セーフティレバー
この四つです。順に紹介します。
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ワイヤー上出しのフーデットブレーキレバー
ダイアコンペ GC202H
このタイプのブレーキレバーは、ダブルレバー搭載のクロモリフレームによく使われていますね。所謂、昔ながらのブレーキレバーです。
昔はこのブレーキレバーにダブルレバーでレースが行われていたことが今では考えられません。ましてや自転車を降りてギアを変速していた時代、さらに遡るとギアそのものがない時代があったわけですから、近年の自転車の進化は著しいですね。
シャローハンドルによく似合い、ブレーキレバー上部から飛び出るワイヤーが特徴です。
現在主流のシマノやカンパのレバーとは違ってレース目的ではなく、ツーリングやキャンピング目的で取り付けられることが多くなってきました。
少し前ですと、シマノのstiはワイヤーが内側に出ていましたね。4600や5600、6600などのモデルです。
あのモデルですとフロントバッグを取り付ける際にケーブルが邪魔になります。
ケーブルを初めから長めに取り付ければフロントバッグも問題なく取り付けられるのですけどね。
そういった実用面から考えると確かにフーデットブレーキレバーはツーリングやキャンピングに適しているのかもしれません。
まあクラシカルな見た目が好きだからクロモリにはフーデットレバーを使う!なんて人も中にはいます。私です。
ですが欠点もあります。
ブレーキをかけにくいです。
下ハンを持ってブレーキをかける場合はとても握りやすいのですが、ブラケットを持ちながらのブレーキングのやりにくさったらありません。
まあこれは物にもよるのでしょう。
ですが長距離を走る上でブレーキの快適さは切り捨てて考えることはできません。
これが悩んでる要因の一つですね。
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内装ワイヤーのブレーキレバー
グランコンペ GC EVO Leverです。
先ほどの上出しレバーとは違い、ハンドルを這うようなケーブルラインでバーテープを巻くとケーブルが隠れて見えなくなるのが特徴です。
見た目はとてもスッキリしていて、ワイヤーもむき出しにならないのでツーリングやキャンピングにも使えそうです。
そして何より
レバーの曲線がエロい
もうこれに尽きます。
ここの曲線が素晴らしいです。
stiやエルゴパワーといったデュアルコントロールレバーと同じようなrを描いていてブレーキをかけやすそうな形状をしています。
上出しレバーはただの弧を描いたような形状のものばかりでブレーキをかけにくい欠点があるのですが、GC EVO Leverはそれを解決してくれそうな予感がプンプンしますね。
さらにいうとレバーが外側にオフセットしているのも特徴で、レース向け機材のブレーキレバーに酷似した形状になってますね。
この形状もブレーキングの良さの一つなのでしょうか。
欠点があるとするならば、クラシックモデルには欠かせないケーブルの上出しがないというところでしょうか。
この辺りは完全に好みになりますね。私は両方好きなので迷ってます。
こちらはTRPのRRL SLです。
クロモリに使う内装ブレーキレバーはこの二強ではないでしょうか。
互いに1万円ほどとお高いですが二つともに美しくブレーキをかけやすいようにレバーが外側にオフセットしています。
安いものですとDIXNAのジェイリーチなどもありますね。
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ギドネットレバー
ヨシガイ DC139
ダイアコンペですね。
ギドネットレバーはドロップハンドルやブルホーンの肩を持ったままブレーキを引けるというメリットがあります。
ツーリング車に乗って長距離を走る際、速度より快適さを重視するためブラケットよりハンドルの肩を持つ時間の方が長いです。
何故なら、ハンドルの肩を持つとブラケットを持つより体制が起き上がってより楽に距離を稼げるからです。
ですので、ブラケット位置よりもハンドル肩付近にブレーキがあった方が、手の位置を変えずにブレーキができるので楽な上に、緊急時により素早く対応できます。
使ってみた感想としては、ブレーキレバーにスプリングがないので引きが素晴らしく軽いです。
ケーブルラインやブレーキ側の性能にもやるのですが、105 5600のキャリパーブレーキで引いたところ、stiよりは軽かったです。
以前、スプリングを抜いたカンパのブレーキレバーを握る機会があったのですが、それと同等に軽いように感じました。あくまでも体感の話です。
デメリットを挙げるとすれば、
ドロップハンドルにバーレストをつけてギドネットレバーを使うときはいいのですが、ブルホーンでギドネットレバーを使うと、高速域に入った際、しっかりとハンドルを握ってブレーキをしないと慣性で前に突っ込みそうになります。
これがバーレスト
そういった面で見ると、やはりギドネットレバーは速度を出して走るというよりもツーリング向けですね。
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セーフティーレバー
ダイアコンペ DC165-EX
フーデットレバー+ギドネットレバーみたいな形状をしています。
こちらも昔のツーリング車やキャンピング車に取り付けられているイメージがありますね。
ブラケットを持ってブレーキを引ける上に、肩を持ってもブレーキを引けます。
実に機能的でぱっと見の欠点が見当たらない素晴らしいブレーキレバーです。
と言いたいのですが欠点があります
まずブラケットが握りにくい!
さらに補助ブレーキの剛性がイマイチで安定しない!
正直この二つのせいでセーフティーレバーは候補から真っ先に外れそうです。
ですがその欠点を考慮しても、安全面ではこいつが一番上なのではないでしょうか。
どこを握ってもブレーキを引けますしフロントバッグもキャリアに乗せるタイプでしたら問題なく搭載できます。
以上が候補の四つのブレーキです。
どいつも欠点があるのですがそれを覆い隠すほどの魅力があるせいで悩まされているわけです。
そしてこうしてどのパーツにしようかと悩んでいる時間が一番幸福なのです。
各パーツでこんなふうにたくさん悩んでるので私は日々幸せです。