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クロモリと神社と革と

某自転車専門学校卒業後、某自転車メーカー開発へ。クロモリや革、神社のこと話してます。

フレームが完成しました。 クロモリ ラグ フレーム製作⑤

お久しぶりです。えんじです。

まとまった時間が取れずにいたのですが時間ができたのでクロモリフレームの仕上げと完成までの報告です!

 

 

前回は後ろ三角の溶接をしました。 

クロモリラグフレーム 後ろ三角を溶接した話 - クロモリと神社と革と

 

 

8割方完成してるので後は小物取り付けブレーキ穴あけ狂い取りですね。

 

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パイプに下穴を開けたところに、ねじ切りされてる金属の小物を埋め込んで溶接します

もちろん寸法を測り中心をとって穴を開けます。

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こんな感じ。

白く見えるのはフラックスです。これがないとろうが隙間にしっかり流れなくなるのと、パイプが酸化します

 

他にもアウター受けやダブルレバー台座を取り付けます。

 

 アウター受けとダブルレバー台座の溶接中の写真を撮るのを忘れてしまっていました...

完成系はこちらです。

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ぶっちゃけた話、

小物取り付けが一番難しかったです。

 

アウター受けは円柱の曲面に円柱を乗せるので安定せず、アウター受けの温度がすぐに上がってしまいとても難しかったです。

 

ダブルレバー台座は左右の位置を合わせるのがとにかく難しかったですね。

 

もしかしたら取り付け用の治具があるのかもしれませんが、私はパイプに印を書きはしましたが細かい位置は見た目と感で合わせたのでとても難しく感じました。

 

ダブルレバー台座とアウター受けは何度地面に落としたことやら...

 

 

ブリッジにはブレーキ穴を開けました。

 

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インパクトにドリルを取り付け、下穴を開けた後その穴を拡張するように削りました。

 

そして開けた穴に金属の小物を埋め込んで溶接します。

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こんな感じ。

 

このブレーキ穴は地面と平行に穴を開けないとブレーキを取り付けた際、変な方向いてしまいます。

 

 

 

フレームの溶接はある程度修正が効きますが、小物系は少しのズレで性能や見た目に影響してくるので恐ろしいです。 

 

 

そして最後に狂い取りです。

 

することは、パイプに力を込めて曲げるだけです。

 

だけ、といっても0.1mm単位で見るので大胆かつ繊細な作業です。

 

 

定盤の上にフレームをセットします。

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この時点でシートチューブトップダウンチューブ、ヘッドチューブの中心高さが100mmになっているかを確認。

 

エンド幅も130mmになっているか中心があっているか、チェーンステーの長さによる狂いがないか、などを確認します。

 

 

私のフレームはヘッドチューブがねじれていました。溶接によるパイプの歪みですね。

 

 

ねじれを取るために鉄の棒を差し込み、ねじれと逆の方向に力をかけて、ねじれを無くしていきます。

 

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この写真は狂い取りの準備をしてる時のものです。

 

手順としてはこんな感じです。

 

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 ↓

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我ながら素晴らしい説明なのではないでしょうか。この正確さがフレーム作りに生かされているのかもしれませんね!

 

 このようにしてねじれを取って、

 

 

 

 

 

 

 

完成です。

 

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以前作ったフォークとステムも合わせてみました。

 

教師の方からもいい評価をいただけたので私的には満足です。

 

やはりラグフレームは手間がかかる分美しさに極振りされてますね!素晴らしいの一言に尽きます。

 

ですが私の理想を求めると、コンチネンタルカットのラグを使うーとかベントフォークラグスレッドステムにしたいーとか総1インチフレームにしたいーとかデモンタ仕様にしたいーとか例をあげたらきりがないですね...

 

時間があればおいおい作っていきたいです。

 

組み付けのパーツ構成や塗装などは考え中です。進展があり次第まとめます。

 

ではまた。

 

 

続きはこっち

塗装編 下地塗り クロモリ 自作ラグフレーム - クロモリと神社と革と