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クロモリと神社と革と

某自転車専門学校卒業後、某自転車メーカー開発へ。クロモリや革、神社のこと話してます。

自作クロモリフレームにパーツ類を取り付け 前編 クロモリ ラグ フレーム製作 12

えんじです。

 

前回はヘッドパーツ、クラウンレース、スターファングルナットの圧入をしました。

ヘッドパーツ、スターファングルナット、クランクレースの圧入 クロモリ ラグ フレーム製作 11 - クロモリと神社と革と

 

 

さて、いよいよパーツ組み付けに入ります!!

 

やっとです。やっと自転車らしい見た目になります。感涙

 

 

使うパーツはこちら

 

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以前に乗っていたジオスからバラしたものをこちらに移植します。ジオスとブロッサムリリーの二台持ちでも良いのですがジオスはちっちゃいのでオブジェクト化します。

 

写真に写ってないものもたくさんありますが、後々出て来ます。

 

まずはBB.ボトムブラケットの装着。

 

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はい装着しました。

特質すべき点がないですね。逆ネジに気をつけるくらいです。

 

 

続いてクランクの装着です。

クランクはデュラエースの7400?に105 1055のチェーンリング53-42。完全にあり合わせのパーツです。

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少し綺麗にして、

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装着完了。

 

続いてブレーキです

 

105 BR-5600を使用します

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装着しました。

 

ここで少し問題が発生

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前ブレーキのボルトがしっかりはまらないことが発覚。おそらく製作上のミスです。作ってる時に何度も確認したんですけどおかしいですね。

 

しっかり固定できてはいるので無視して先に進みます。

 

 

次、リアディレーラーです。

 

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RD-6600 アルテグラ10sのものを使用します。傷だらけで年季が入ってます。ガタがきそうな感じなので違うものに変えるかもしれません。

 

それと私はトルクレンチを持っていないので、例えばRDの規定トルク8〜10Nmという値は感覚で締めるしかありません。信じられるのは己のみ。

 

 

次、フロントディレイラーです。

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こちらはFD-5800 新しい105のFDです。ワイヤー固定部分のスモールパーツが欠品しているのですがとりあえずと言うことでつけておきます。

本当はシルバーで統一したかったのですが手持ちがない為とりあえず、です。

 

 

ハンドルです。

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ニットー のb135 420mmというのを使用しました。やはりハンドルはニットー に限りますね。ニットー 無しではもう生きていけません。

 

 

 

ブレーキレバーです。

 

以前ブレーキレバーをどれにしようか散々悩んだえんじですが、結局王道を貫いて上だしブレーキレバーにしました。

 

ダイアコンペ製なのですが、品番がわかりませんでした。

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ここでまたまた問題発生。

 

レバー側のアウター受けとなる金具が無いのです...

いつのものかもわからないので仕方なく手持ちの同じダイアコンペ 製のギドネットレバーから部品を調達します。他パーツから部品取りをするという一番やってはいけないことをしてしまいました...

 

 

気を取り直して。

 

 

次はwレバーとワイヤー類です。

 

wレバーはダイアコンペ、シルバー。ワイヤーはアマゾンで売っているRulerというメーカーのものを使いました。めっちゃ安いやつです。

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一応バランスを取るためにホイールを履かせていますが、ホイールはまた別で用意します。

 

 

 

こうしてみると、

 

自分で溶接したフレームが自転車になっていく喜び

をひしひしと感じます。

 

このなんとも言い表せない高揚感はたまらないですね。

以前のジオスはフレームだけを購入してパーツを買って自転車を組んだのですが、その時よりもやはりテンションの上がり様が違いました。

 

以前は部屋をうろうろと落ち着きがない様子のウキウキでしたが今回は家の前を走り回るレベルのウキウキでした。あくまでも比喩です。

 

 

早く乗りたいですね。

 

 

今回はここで一区切りとします。

 

 

 

次のパーツ組みのブログはこちら。

自作クロモリフレームにパーツを取り付け 後編 クロモリ ラグ フレーム製作 13 - クロモリと神社と革と

 

 

 

スペック

 

フレーム:カイセイ022 ラグ ロンシェン サイズ55

フォーク:カイセイ022 ラグ ロンシェン ストレートフォーク

ハンドル:NITTO  B-135 420mm

ステム:自作ハイスタックステム(75mm.73°)

 ヘッドセット:NECO 1in ITA

ブレーキレバー:ダイアコンペ 品番不明

ブレーキ:SHIMANO105 BR-5600

変速レバー:ダイアコンペ シルバー

リアディレーラー:SHIMANO ULTEGRA RD-6600-SG

フロントディレーラーSHIMANO105 FD-5800

スプロケット:SHIMANO CS-5600 

ハブ:トラディツィオーネ クラシックハブ 32h

リム:グランボア アベイユ 32h

スポーク:星#14 ブラスニップル

タイヤ:コンチネンタルグランプリ4000

クランク:SHIMANO DURA ACE FC-7400

チェーンリング:53-42

チェーン:SHIMANO TIAGRA 10s

ボトムブラケット:SHIMANO テーパースクエア 品番不明

サドル:BROOKS B17 s special

シートポスト:トラディツィオーネ 

ペダル:SHIMANO 片面SPD

ワイヤー類: Ruler

ヘッドパーツ、スターファングルナット、クランクレースの圧入 クロモリ ラグ フレーム製作 11

お久しぶりです。えんじです。

 

前回はクリア塗装をしました。

 

フレームにクリア塗装をしました! クロモリ ラグ フレーム制作 ⑩ - クロモリと神社と革と

 

 

 

さて、

 

自転車を組みます。

 

 

まずはヘッドパーツの圧入をします。

使うヘッドパーツはNECOという台湾のメーカーのアヘッドタイプです。写真の右に写ってるものです。

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今回はアヘッドのヘッドパーツ、1インチ、イタリアン、シルバー、安価という四つの制約があったのでヘッドパーツを探すのにとても苦労しましたが、ヤフオクで台湾から輸入してるのを見つけて購入。

規格は1インチイタリアン(ヘッドチューブ内径30.2mm、クラウンレース外径26.4mm)を使用しました。

フォークのクラウンレースが圧入される部分はリーマーで26.4mmが入るように加工済みです。

 

ヘッド圧入工具はアマゾンで売ってるものを使用。自作ができるような工具なのですが手間省きを金で買いました

 

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これをヘッドに通し、ナットを締めることで平行にヘッドが圧入されて行くという仕組みです。シャフトとナットと金属板があれば簡単に自作できる代物です。

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ヘッドを圧入した後は、フォークにクラウンレースを圧入します。

 

クラウンレースは別名下玉押しです。

文字通りヘッドパーツの下のベアリングを押す部分になります。

(ちなみにクラウンレースはヘッドパーツを購入すると一緒についてきます。)

 

と言っても、クラウンレースに割れ目があるタイプだったので工具を使わずに根性論でなんとかなりました。

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根性論は他でも発揮されます。

 

続いてフォークにスターファングルナットを打ち込みます。

 

かっこいいですよね。スターファングルナット。

 

...?

 

 

 

 

スターファングルナットとは

フォークの中に圧入されているナットの事で、こいつにトップキャップのボルトを締めこんでヘッドのベアリングのガタを調整します。

 

 

 

もちろんこれも根性論で工具無しで圧入します。

一生のうち1回使うか使わないかレベルの工具は買いたくありません。

 

その際にフォークのコラムカットの作業が入ります。

 

ですが以前に作ったハイスタックステムがとても優秀でコラムカットをする必要がなくなってしまいました。

 

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"フォークコラムからステムが少し出る"という素晴らしい結果を見せてくれました。

(ここでフォークのコラムの方が長いと、トップキャップを締めた際にヘッドの型を調整できなくなってしまいます。その為、フォークコラムカットの工程があるのです。)

 

 

さて、スターファングルの圧入ですが、

自分の中に絶対にミスらない自信を芽生えさせる訓練をしてきたので工具無しで圧入します!

 

 

実際の話をすると、スターファングルナットの形状上、いやが応でもまっすぐに入るのではないかと考えていました。

 

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このような形状なので、筒状のパイプに圧入する際、そもそもまっすぐじゃなきゃ圧入できないのでは??

と思ってしまったのです。

少しでも思ってしまったらこれはもう工具なんて買えません...

 

 

 

実際に工具無しで圧入した結果...

 

 

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真っ直ぐに入りました。トップキャップをはめてみてもボルトがほぼ真ん中に来てます。

 

1段目が圧入された時に少しズレが生じましたが、途中で問題なく修正できました。

ただ、ボルトを地面につけてフォークをハンマーで打ち込んだので、ボルトが少し痛みました。代わりの打ち込み用のボルトを別途購入しておくのが良さそうです。

 

私は今回たまたま成功しましたが、失敗の効かない工程ですので工具無しでの圧入は危険です。やる際は自己責任ですのでお気をつけて...

 

 

次はいよいよパーツ組みです。

自作クロモリフレームを組んでみた。前編 クロモリ ラグ フレーム製作 12 - クロモリと神社と革と

フレームにクリア塗装をしました! クロモリ ラグ フレーム制作 ⑩

どうも、えんじです。

 

前回はロゴをはっつけてヘッドバッジを仮付けしました。

 

ラグフレーム ロゴとヘッドバッジを自作した!! クロモリ ラグ フレーム制作⑨ - クロモリと神社と革と

 

 

さて、今回でフレーム塗装編はラストです。

 

仕上げとしてクリア塗装をします。

 

 

使うのはこれ。

 

 



定番と言われている 2液タイプのウレタンクリアです。塗膜が強いのでみなさん使ってらっしゃいますね。

 

 

 

 

こちらのタイプもあるのですが、前回クロスのフォークを塗装した時に塗膜が割と弱かった印象がありました。

 

 

 

 

 

さて、では作業です。

 

f:id:rin_efficiency:20180403112946j:imageまずこのピンをぶっさして逆さまにして15分くらい置いて放置。

 

これで二つの液が混ざって固まり始めます。

 

 

 

そしてその後にひたすら振ります。

f:id:rin_efficiency:20180403113127j:image写真に写ってるのは友人のりんごです。

 

 

 

そしてクリアをふきます。

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2.3回重ね塗りしたら乾かすみたいな説明があったのですが、乾くのに半日とか下手したら日を跨ぐくらい放置しなきゃいけないことになります。

 

このウレタンクリアー、12時間しか使えません。中の液が硬化してしまうからです。

 

 

 

....だめじゃん!!!!乾かす時間がねえ!!!!!!

 

 

 

ということで、使い切るまで重ね塗りしました。

 

 

 

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磨かずにこの光沢!!!!素晴らしいの一言でした!!

 

 

最後にコンパウンドで磨けば光沢出るだろうなーとか思ってたら磨く必要がないくらい輝いていました。

 

おそらく乾いたら多少は鈍くなるんだろうという気はしてますが、それにしても綺麗です。

 

 

 

 

 

よーし外に置くのはあれだし室内に持って行って硬化待ちしよ〜...

 

 

 

細心の注意を払って持っていきました。持って行ったつもりでした。

 

 

 

 

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絶望です。部屋でうずくまって嘆きたくなりました。

 

 

 

 

 

まあこれも自家塗装の醍醐味ですよね!と自分に言い聞かせ、自己暗示かけ、己を騙しながら夜を過ごしました。

 

 

 

 

そして翌日、光沢を見てみました。

 

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光沢は消えていませんでした。せめてもの救い、九死に一生でした。

 

 

 

 

 

 

とりあえず塗装が一通り終了しました。

 

 

あとは仕上げにフレームを組んでおしまいです。

 

金銭の関係上、自宅の過剰パーツプラスαで少しだけ購入して自宅で組みたいと思います。

 

ついにジオスとお別れする時がやって来ましたね。

(ジオスのパーツをいくつか移植します。)

 

実は今乗ってるジオスは自作フレームが完成するまでの繋ぎの役割で購入したものでした。

思ったより愛着が湧いてしまったのでフレームをどうしようか検討中です。

 

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次の記事。 フレーム組み編、ヘッドパーツとフォーク周りの圧入

ヘッドパーツ、スターファングルナット、クランクレースの圧入 クロモリ ラグ フレーム製作 11 - クロモリと神社と革と

 

ラグフレーム ロゴとヘッドバッジを自作した!! クロモリ ラグ フレーム制作⑨

こんにちは、えんじです。

 

前回は塗装の本塗りがなんとか終わりました。妥協です。

 

ラグフレーム 本塗装続き クロモリ ラグ フレーム製作⑧ - クロモリと神社と革と

 

 

 

今回は自転車の顔とも言われるロゴと自己主張の塊であるヘッドバッジを作りました。

 

 

 

と言ってもヘッドバッジは以前作ったものを塗装しただけです。

 

 

 

まずロゴからです。

 

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ロゴのテーマは"blossom lily 花百合"です。

 

 

 

初めてのフレーム=生まれたばかりで純粋無垢

 

というイメージがまず湧きました。

 

次に美しさの象徴として百合の花を連想しました。

 

 

 

赤百合の花言葉は優しさ、

白百合の花言葉は純粋です。

 

この二つの花言葉に惹かれた私はロゴを二色に分けることにしました。

 

優しさの赤と純粋な白、この二色をそのまま起用してしまうと少し派手なカラーリングになりそうな予感がしたので、クロモリに合うようにクラシカルを意識して暗赤色とクリームを選び、筆記体を使用しました。

 

Lilyblossom(百合の花) でも良いのですが、初めの文字がLだとロゴの見栄えが悪かったので逆さまにしてBlossomlily(花百合)としました。

 

それに実際の花百合も真っ白ではないし真っ赤でもないんですよね。

 

 

 

ロゴのデカール友人に依頼して格安で作っていただきました。相当安い値段で作っていただいてめちゃくちゃ感謝しています。有難う御座います...

 

 

 

 

 

さて、ロゴを貼っていきます。

 

 

まずフレームを脱脂します。

 

 

 

ロゴを剥がして...

 

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ダウンチューブに貼り付けます

 

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本当は、マスキングテープで片方を固定して、スマホの保護フィルムを貼るように貼っていくのがいいのですが、何故かずれずに貼れる自信が湧いて来たので勝負に出ました

 

同じようにシートチューブに赤ロゴを貼り付けます。

 

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もうこの時点でめっちゃおしゃれな仕上がりでウキウキでした。塗装の時の沈んだテンションは一体どこに行ったのやらという感じです。

 

 

 

 

 

続いてヘッドバッジ

ヘッドバッジは以前に授業でCADをひいて3dプリントを業者に委託したものを利用しました。

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コンセプトは明神鳥居と桜。季節は春です。

 

私は和が好きで和要素を目立たないところに少しだけ取り入れようと考えていました。

 

ロゴを漢字で作るのも考えましたが、どうしてもクロモリに合う漢字ロゴが作れなかったので、ヘッドバッジは和風のものを使おうと思ってました。

 

 

このデザインは我ながらいい出来ではないかと思います。シンプルかつおしゃれで色合いもフレームにあってる感じがします。

 

ヘッドバッジを制作する上で最初にイメージしたのは10円玉です

 

10円玉のあのなんとも言えない立体感と和をヘッドバッジに取り入れたあと思い、デザインしやすい鳥居和の象徴といっても過言ではない桜をチョイスしました。

 

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こんな感じでちょちょいとつくりました。

 

 

 

 

 

二つをフレームに貼っつけた完成形がこちらです。

 

 

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見た目はクラシックな感じでまとまったと思います。ラグの塗り分けも妥協圏内に入りました。

 

筆記体のロゴもおしゃれさを際立てていて素晴らしいです。

 

 

ヘッドバッジはとりあえず仮付けです。

 

このあとクリアを拭いてその上からヘッドバッジを取り付けます。

もし再塗装する場合ヘッドバッジを取り外せるようにするためです。

 

 

 

次回はクリア塗装をします。

ラグフレーム 本塗装続き クロモリ ラグ フレーム製作⑧

えんじです。

塗装の続きです。

 

前回はこれ

ラグフレーム 本塗装に入った。 クロモリ ラグ フレーム製作⑦ - クロモリと神社と革と

 

白塗装が終わったところですね。

 

次はダルレッド、暗赤色を吹いていきます。

 

使ったのはタミヤのダルレッドです。

タミヤ スプレー No.33 TS-33 ダルレッド 85033

タミヤ スプレー No.33 TS-33 ダルレッド 85033

 

 



白部分をマスキングして残ったグレー部分だけを晒します。

 

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そして暗赤色を吹きました!

 

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遠くから見ると綺麗に見えるのですが近くから見ると所々はみ出していてあまりにも酷い状態でした...

 

マスキングテープ同士をしっかりとかぶせておかないとマスキングテープ同士の隙間をスプレーの液が染み込んできて侵食してしまうようです。

 

思ったより侵食率が高くて精神的にもきつかったです。

 

 

白部分をマスキングしてまた吹き直しです。

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白がはみ出てしまっていたりしっかり吹けてなかったりしてるのがみてわかると思います。

 

 

 

 

 

ここからもう一度暗赤色の吹き直しです

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一応暗赤色が飛び散らないようにマスキング。

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乾くまで待ってからマスキングを剥がします。

 

 

 

 

 

 

結果は惨敗!

見るも無残な結果で写真を撮ることを忘れるほど意気消沈してしまいました。

 

曲がるマスキングテープが細いのと粘着力が弱いのとでスプレー液がマスキング内部へ侵食しまくりました。

 

 

流石に諦めきれなかったので夜な夜な塗装です。

 

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何度目かの正直を信じてマスキングを剥がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ああああああ!!!!なんで俺は業者に塗装依頼を頼まなかったんだ!!!!!!

 

と夜な夜な嘆いていました。

 

 

仕方ないのでまたまた吹き直しです

この時点で私の心は半分折れていましたがなんとか持ちこたえて頑張ってました。

 

 

ラグの吹き分けもそうですが暗赤の部分に白が飛び立ってしまいそこも塗り直しになってしまいましたもう泣きそうでした

 

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こうして白部分をマスキングして飛び散った部分をまた暗赤色で吹きます。

 

 

 

その際にこうやってラップを使うととても楽にマスキングできることがわかりました。f:id:rin_efficiency:20180329022832j:image

 

 

 

 

そして暗赤色を拭いたあと、またマスキングをして白を拭いた結果....

 

 

 

 

 

 

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なんとか妥協圏内に入る塗装ができました....

 

 

 

 

 

ラッカーで塗装をする際、吹きすぎは本当に禁物ということを痛感いたしました。

 

特につや消しよりも艶ありの方が垂れます

 

目で見て艶がなくなるまで乾いてから次を吹く。

 

一吹きするたびにフレーム全体を確認し、吹きすぎてる部分がないかをしっかりチェック。乾くまで待機。

 

これを徹底すればうまく塗装できることがわかりました。失敗しなければ学ばないのは人間としての性なのでしょうか。

 

とにかく落ち着いて焦らず、時間をかけてやることが一番成功への近道ですね

 

 

次回に続きます。

ラグフレーム ロゴとヘッドバッジを自作した!! クロモリ ラグ フレーム制作⑨ - クロモリと神社と革と

 

クロモリに似合うブレーキレバーはどれか。

えんじです。

 

皆さんはクロモリのラグフレームに似合うブレーキレバーはどれだと思いますか

 

今取り組んでいるクロモリフレームの塗装が終わったら次は部品の組み付けになります。

 

 

自転車を側面から眺めたとき、私は初めにフレームを見て次にハンドル周りやクランクを見ます

 

見定めるというわけではなく自然と目がいってしまう感じです。

 

 

 

シルバークランクの種類についてまとめた記事はこちらから。

 

bicycle-efficiency.hatenablog.com

 

 

個人的な見解ですが、フレームよりもハンドル周りの方が性格や個性がより反映されると考えています。

 

フレームは購入前はデザインを選べるものの、購入後はせいぜいステッカーを貼るなどでしか個性を出せないのが現状です。(再塗装などもありますが一般的な自転車乗りが手を出すレベルのお話です。)

 

ですがハンドル周りはバーテープ、ベル、ライト、ヘッドキャップなどの小物から、

ドロハン、ブルホーン、フラットバー、などのハンドル形状まで、

好みに合わせて買い換えやすい部品が多いので、個性が出やすいと考えています。

 

 

 

 

その中でも特に目を惹くパーツは

 

ハンドルとブレーキレバー

だと私は思います。

 

 

形状だけで、なんとなくどういう目的で自転車に乗っているのか予想がつきますよね。

 

 

コンパクトハンドルアナトミックハンドルだったら、レースにでるのかなーとか、

シャローハンドルだったら、細身フレームに合わせてクラシカルなデザインを意識してるのかなーとか

フラットバーだったら、スッキリとした見た目と快適さを重視した街乗りスタイルかなーとか、

ブルホーンだったら、フラットよりも少しおしゃれ度を意識してるのかなーとか、

ランドナーバーだったら、ツーリング系かなーとか、

 

そんなとこです。

ハンドルの種類が多すぎて元の話が見えなくなってしまいそうです...

 

 

話を戻すと、ハンドルと同じようにブレーキレバーにも様々な種類があり、それぞれに用途やデザインが違います。

 

 

そんな数あるブレーキレバーの中から私の自転車に使うものを選ばなければいけません。

できればいろんなものを使いたいのですが自転車を複数持つお金も場所も私にはないのです。

 

 

私が今塗装している自転車はクロモリのラグフレームです。

これ。

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こいつに似合うブレーキレバーはどれかと探した結果、4つ候補が出ました

候補の中で私がいいなと思っているものを紹介していきます。

 

  • ワイヤー上出しのフーデットブレーキレバー

 

  • ワイヤー内装のブレーキレバー

 

  • ギドネットレバー

 

  • セーフティレバー

この四つです。順に紹介します。

 

 

 

 

 

  • ワイヤー上出しのフーデットブレーキレバー

 

 

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ダイアコンペ GC202H

 

このタイプのブレーキレバーは、ダブルレバー搭載のクロモリフレームによく使われていますね。所謂、昔ながらのブレーキレバーです

 

昔はこのブレーキレバーにダブルレバーでレースが行われていたことが今では考えられません。ましてや自転車を降りてギアを変速していた時代、さらに遡るとギアそのものがない時代があったわけですから、近年の自転車の進化は著しいですね。

 

シャローハンドルによく似合いブレーキレバー上部から飛び出るワイヤーが特徴です。

 

現在主流のシマノやカンパのレバーとは違ってレース目的ではなくツーリングやキャンピング目的で取り付けられることが多くなってきました。

 

少し前ですと、シマノstiはワイヤーが内側に出ていましたね。4600や5600、6600などのモデルです。

 

あのモデルですとフロントバッグを取り付ける際にケーブルが邪魔になります

ケーブルを初めから長めに取り付ければフロントバッグも問題なく取り付けられるのですけどね。

 

そういった実用面から考えると確かにフーデットブレーキレバーはツーリングやキャンピングに適しているのかもしれません。

 

まあクラシカルな見た目が好きだからクロモリにはフーデットレバーを使う!なんて人も中にはいます。私です。

 

 

ですが欠点もあります。

 

ブレーキをかけにくいです。

 

下ハンを持ってブレーキをかける場合はとても握りやすいのですが、ブラケットを持ちながらのブレーキングのやりにくさったらありません。

まあこれは物にもよるのでしょう。

 

ですが長距離を走る上でブレーキの快適さは切り捨てて考えることはできません。

これが悩んでる要因の一つですね。

 

 

 

 

 

  • 内装ワイヤーのブレーキレバー

 

 

 

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グランコンペ GC EVO Leverです。

 

先ほどの上出しレバーとは違い、ハンドルを這うようなケーブルラインでバーテープを巻くとケーブルが隠れて見えなくなるのが特徴です。

 

見た目はとてもスッキリしていてワイヤーもむき出しにならないのでツーリングやキャンピングにも使えそうです。

 

そして何より

レバーの曲線がエロい

 

もうこれに尽きます。

 

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ここの曲線が素晴らしいです。

 

stiやエルゴパワーといったデュアルコントロールレバーと同じようなrを描いていてブレーキをかけやすそうな形状をしています。

 

上出しレバーはただの弧を描いたような形状のものばかりでブレーキをかけにくい欠点があるのですが、GC EVO Leverはそれを解決してくれそうな予感がプンプンしますね。

 

さらにいうとレバーが外側にオフセットしているのも特徴で、レース向け機材のブレーキレバーに酷似した形状になってますね。

この形状もブレーキングの良さの一つなのでしょうか。

 

欠点があるとするならば、クラシックモデルには欠かせないケーブルの上出しがないというところでしょうか。

 

この辺りは完全に好みになりますね。私は両方好きなので迷ってます。

 

 

 

 

 

こちらはTRPのRRL SLです。

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クロモリに使う内装ブレーキレバーはこの二強ではないでしょうか。

 

互いに1万円ほどとお高いですが二つともに美しくブレーキをかけやすいようにレバーが外側にオフセットしています。

 

 

 

 

 

安いものですとDIXNAのジェイリーチなどもありますね。

 

Amazon CAPTCHA

 

  • ギドネットレバー

 

 

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ヨシガイ DC139

ダイアコンペですね

 

ギドネットレバードロップハンドルやブルホーン肩を持ったままブレーキを引けるというメリットがあります。

 

 

ツーリング車に乗って長距離を走る際、速度より快適さを重視するためブラケットよりハンドルの肩を持つ時間の方が長いです。

 

何故なら、ハンドルの肩を持つとブラケットを持つより体制が起き上がってより楽に距離を稼げるからです。

 

ですので、ブラケット位置よりもハンドル肩付近にブレーキがあった方が、手の位置を変えずにブレーキができるので楽な上に、緊急時により素早く対応できます。

 

 

使ってみた感想としては、ブレーキレバーにスプリングがないので引きが素晴らしく軽いです。

ケーブルラインやブレーキ側の性能にもやるのですが、105 5600のキャリパーブレーキで引いたところ、stiよりは軽かったです

以前、スプリングを抜いたカンパのブレーキレバーを握る機会があったのですが、それと同等に軽いように感じました。あくまでも体感の話です。

 

デメリットを挙げるとすれば、

 

ドロップハンドルにバーレストをつけてギドネットレバーを使うときはいいのですが、ブルホーンでギドネットレバーを使うと高速域に入った際、しっかりとハンドルを握ってブレーキをしないと慣性で前に突っ込みそうになります。

 

 

これがバーレストf:id:rin_efficiency:20180310022134j:image

 

 

そういった面で見ると、やはりギドネットレバーは速度を出して走るというよりもツーリング向けですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ダイアコンペ DC165-EX

 

フーデットレバー+ギドネットレバーみたいな形状をしています。

 

こちらも昔のツーリング車やキャンピング車に取り付けられているイメージがありますね。

 

ブラケットを持ってブレーキを引ける上に、肩を持ってもブレーキを引けます。

 

実に機能的でぱっと見の欠点が見当たらない素晴らしいブレーキレバーです。

 

と言いたいのですが欠点があります

 

まずブラケットが握りにくい!

 

さらに補助ブレーキの剛性がイマイチで安定しない!

 

正直この二つのせいでセーフティーレバーは候補から真っ先に外れそうです。

 

ですがその欠点を考慮しても、安全面ではこいつが一番上なのではないでしょうか。

 

どこを握ってもブレーキを引けますしフロントバッグもキャリアに乗せるタイプでしたら問題なく搭載できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上が候補の四つのブレーキです

 

どいつも欠点があるのですがそれを覆い隠すほどの魅力があるせいで悩まされているわけです。

 

そしてこうしてどのパーツにしようかと悩んでいる時間が一番幸福なのです

 

各パーツでこんなふうにたくさん悩んでるので私は日々幸せです。

 

クロモリのパイプの種類について、カイセイ?コロンバス?

えんじです。

クロモリフレームを製作した際の副産物と言いますか、クロモリのパイプについて少しお勉強したので少しだけまとめたいと思います。

 

 

 

まずクロモリ(クロムモリブデン鋼)とは

 

 

ごく僅かのクロムモリブデンを含んだ低合金の一種のことです。

 

 

 

 

クロモリ、マンガンモリブデン鋼(通称マンモリ)、ニッケルモリブデン鋼(ニッケルモリ)についてまとめた記事はこちらです。

クロモリ、ニッケルモリ、マンモリの違いとは??クロモリフレームは何故細い???? - クロモリと神社と革と

 

ちなみに

クロム含有量が10.5%以上になるとステンレス鋼になります。

(酸素含有量に関しては曖昧なところがありますので記述は避けます。)

 

かつてステンレス鋼不銹鋼とも呼ばれ、殆ど銹(さび)が発生しません。

 

加えて常輝鋼とも呼ばれていたそうです。名前の通り、常に輝いているからでしょうか。

 

最近の電動自転車にもグレードの高いものにはステンレスリムが使われていますね。丈夫で耐銹性があるからでしょう。

 

低グレードの電動自転車のホイールと比べると輝きが全然違うことが見てわかります。

鋭い輝きの方がステンレス製ですね。見分けるポイントの一つです。

 

 

閑話休題

 

クロモリのパイプメーカーはいくつかあります。

カイセイ、コロンバス、デダチャイ、タンゲ、レイノルズetc

 

その中でも今回関わりが深かったカイセとコロンバスについて勉強したことを私なりにまとめて見ました。(私の個人的な見解や曖昧な表現が含まれていますのであくまでも参考資料としての閲覧をよろしくお願いいたします。

 

 

カイセ

 

024.022.019.017.4130Rや8630.8630R.ULTIMA Rなどの種類があります。

 

024

024は厚手のパイプで強度が出しやすくツーリング車などに適しています。よくしなるのも特徴ですね。

 

022
022は024と比較するとパイプは薄手でその分024より軽量化されています。

 

019

019は022よりもさらに軽量化されています。

022.019は一般的なクロモリロードに使用されているイメージですかね。

8630.4130R.8630R.017になってくるとレース車などの高級車使われるイメージが強くなってきます。

ちなみに4130という数字はアメリカのSAE規格でのクロムモリブデンのことを指します。

そして4130Rというのはカイセイでのパイプの品番です。混同しないようにね。


8630シリーズクロムモリブデン鋼にニッケルが含まれています。。普通のクロモリより粘りがあってコシがあるので力をそのまま推進力として伝達してくれます。



他にもULTIMA Rシリーズというのがあり、ULTIMAは焼き入れ加工が施されていて強度が増していて、バネ感が増すと言われています。

バテットパターンと重量比較表はこちらになります。


017 
バテッドパターン:0.7-0.4-0.7  →1.845g

8630R 
バテッドパターン:0.7-0.5-0.7  →1.885g

4130R 
バテッドパターン:0.7-0.5-0.7  →1.915g

8630-019E 
バテッドパターン:0.8-0.5-0.4-0.7
→1.970g

8630-019 
バテッドパターン:0.8-0.5-0.8  →1.980g

019E 
バテッドパターン:0.8-0.5-0.4-0.7 →2.010g

019 
バテッドパターン:0.8-0.5-0.8 →2.020g

022E 
バテッドパターン:0.9-0.6-0.5-0.8 →2.205g

022 
バテッドパターン:0.9-0.6-0.9 →2.025g

024 
バテッドパターン:1.0-0.7-1.0 →2.360g

数字後に書いてあるEという文字はトリプルバテットを指していて、三段階に渡ってパイプが薄くなっています。



017は相当薄いですね

クロモリは強度があり丈夫だと断言できるのは024.022.019くらいなのではと思ってしまいます。

 

カイセイが石渡という名前だったころには015というパイプがあったそうです。

以前東叡の関係者とお話をした際、パイプが薄すぎてもう使いたくないとおっしゃっていました。

 


ちなみに4130Rはしなやかさが特徴8630Rは硬くて力をよく伝えてくれるという感じの特徴だそうです。

 

 

 

コロンバス

 

XCr
ステンレスなため硬く、その分重いです。
ステンレスなので溶接の際、融点の低い銀ろうのみ使用可能です。

 

CROMOR
022やTANGE No.2と同等のパイプで安いのが特徴です。

エントリーモデルなどに使われているパイプですね。

 

ZONA
丸形状パイプ、エアロパイプ、楕円、大径など
種類多様なのが特徴です。

 

HSS
大径、肉薄軽量、八角形パイプが特徴です
最近よく使われてきている??

 

MAX
断面が楕円でニバクロームが添加されてるのが特徴です。
剛性重視のやや太めのパイプですね。

 

SL
70年代くらいのフレームにはよく使われてた、オーソドックスなパイプです。
やや軽量かな?


LIFE
ニオビウムが添加されてるのが特徴です。
SLの次に軽い

 

SPIRIT
こちらもニオビウム添加です
ですがLIFEよりも極薄、高強度の最軽量パイプです。

 

SPIRIT FL
ニオビウム添加でラグ仕様でspiritより0.1mm厚いのが特徴です。

 

SPIRIT KEIRIN
ニオビウム添加で競輪仕様(一番薄い部分が0.5mm)が特徴です。

 

SLX NEW
SLXの復刻版パイプで、内部に五本のスプライン状の筋が入っていて軽量かつ高剛性、高耐久なのが特徴です。

 

 

 

クロモリの一言でここまで枝分かれしているとは驚きです。

クロモリと一括りにしてしまいたくない程にディープな世界がここにありました。少し掘り下げるだけでツーリング用やレース用に分かれ、パイプのバテッドや特性、素材によってさらに用途が分かれます。

ここまで細分化させたパイプメーカーに尊敬すらすれどもはや畏怖の念すら抱きますね。

 

クロモリは丈夫で!長年使えて!よくしなるのが特徴だろ?自転車乗ってるやつの中じゃ常識でしょ!

と意気込んでいた過去の私が恥ずかしいです。

 

自転車の奥深さが少しでも皆さんに伝わればと思います。

では。

ラグフレーム 本塗装に入った。 クロモリ ラグ フレーム製作⑦

えんじです。

 

前回はクロモリのフロントフォークの下地塗装をやりました。

フロントフォークの下地塗装をした。 クロモリラグフォーク - クロモリと神社と革と

 

 

 

 

 

さて、いよいよフレームの本塗装に入ります。

 

やっとですね。最近はバイトやら悪天候やらで作業を進められない状況でした。

 

フレームは下地塗装まで完了してる状態です。

 

ちなみにこれが下地塗装をまとめたやつ。

フレーム塗装編 下地塗り クロモリ ラグ フレーム製作⑥ - クロモリと神社と革と

 

 

 

まず始めに使う色はこれです。

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タミヤ スプレー No.07 TS-7 レーシングホワイト 85007

タミヤ スプレー No.07 TS-7 レーシングホワイト 85007

 

 

タミヤTS-7 レーシングホワイトという色です。

 

ピュアホワイトのような純白ではなく、クリームに近い色です

この色を使って塗装していきます。

 

 

まず、色の塗り分けをするのでフレームをマスキングします。

 

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始めにヘッドチューブシートチューブを塗装していきます。

 

 

その上で一つ心配事がありまして、

 

ラグ部分のマスキングが難しいです。

 

塗装をする上で何をモチーフにするかどんなデザインにするか配色をどうするかを決めるためにいろんなラグフレームを見ましたが、

たくさんのラグフレームを見てもある一つの悩みだけが解決しませんでした。

 

 

ラグの段差塗り分け問題

 

です。

 

ここのことです。f:id:rin_efficiency:20180306134837p:image

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この段差をどちら側の色に合わせるかでめちゃくちゃ悩んでしまいました。

何人かの人に意見を聞いたら

 

「どちらでもええわそんなん笑」

「そんなとこ誰も見ねえから安心しなって」

「サイコロで決めようぜ」

などの心強い意見をいただけました。

 

 

散々悩んだ結果、ここの段差はラグ側の色で塗ることに決めました。

 

決め手はこのボッテキアでした。

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まず、段差部分をマスキングして白塗装。

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その後、ヘッドの段差以外をマスキングし、段差とラグを白以外で塗装。

 

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こんな感じにすればより確実に段差を楽に塗装できるのではと考えてます。

 

始めに白以外で全て塗装してしまって、その上から白でヘッドチューブを塗装、というのもありなのですが、

 

下地に塗装、ではなく塗装の上からの塗装になってしまうのと、スプレーを無駄に使ってしまうので無しです。

 

自家塗装では業者に比べて強固に綺麗に塗装できないので、時間はかかってもより確実に丈夫に綺麗になるような方法をとります。

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

レーシングホワイトでの塗装の結果、こうなりました。

 

 

 

 

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電気の影響でクリームっぽく見えるのですが、

実際はまじで普通の白に近いです。

グレーの下地ではなく白の下地にするべきだったのかもしれません...

 

とりあえずは乾燥待ち。乾燥しきったらマスキングを剥がしてもう一つの色を塗装していきます。

 

 

 

 

塗装をやっているとやはり自家塗装の難しさを感じます。

 

しっかりとした塗装ブースの設置、エアブラシの購入などをしてもやはり業者委託の方が完成度は断然上ですね。

それすらしてないわけですから完成度が落ちるのは否めません。

 

塗装業者に頼むと、内側からの錆を防ぐためにフレームの内側にリン酸皮膜処理というものを施してくれるそうです。

 

 

 

このような処理も個人では難しそうなので業者に何万というお金を払って塗装してもらうのは妥当な値段ということですね。

 

 

進展があり次第また更新します。

 

塗装の続きはこれ。

ラグフレーム 本塗装続き クロモリ ラグ フレーム製作⑧ - クロモリと神社と革と

フロントフォークの下地塗装をした。 クロモリラグフォーク

えんじです。

 

前回はフレームの下地塗りをしました。

 

塗装編 下地塗り クロモリ 自作ラグフレーム - クロモリと神社と革と

 

それと並行してフォークの塗装も行います。

 

 

 

フォークはこれ

 

 

 

ばん!

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クロモリのラグフォークなのですが、

 

よく見かけるブレードがベントしてるベントフォークではなく、

クラウンから角度がついているストレートフォークを塗装します。

 

 

左がよくラグ車に使われるベントフォーク。

右が今回塗装するストレートフォークです。 

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フレーム同様、まずは磨きます。

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磨いたら、

 

プラサフを吹きます。

塗装してる最中の写真がなくて申し訳ないです。

 

 

 

 

 

吹きました

 

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また垂れてしまいました。まあ少しやするだけなので問題ないですね!!

 

 下地はここまで。

 

 

進捗はこっち

ラグフレーム 本塗装に入った。 自作 ラグフレーム 製作 - クロモリと神社と革と 

 

 

 

フレーム塗装編 下地塗り クロモリ ラグ フレーム製作⑥

えんじです。

 

クロモリラグフレームが完成してついに塗装に入ります。

 

 

前回のフレーム完成記事はこちら

完成しました。 クロモリラグフレーム - クロモリと神社と革と

 

業者に塗装を依頼しようかと思ったのですがいかんせん高い。単色で1万からということで、メッキ処理をして三色とか使うと6.7万円しました。

 

今の私にそこまでの財力はないので自家塗装をしたいと思います。

 

 

 

配色光沢つや消しなどデザイン的なことは、塗装していく上で明かしていく方式を取ります。

 

 

 

さて、

 

今回は下地です。

プラサフを地金に吹き付けて塗装のノリをよくします。

 

そのためにフレームをある程度やすりで研磨します。鏡面まで研磨すると食いつきが悪くなるのである程度です。番手でいうとスポンジやすりの#600くらいですかね。

 

3Mのsuper fineで磨きました。

 

 

 

適当に磨きます。磨くというより表面にうっすらとある鯖を落とすという感じです。

大したことはしていないので磨いた後のフレームの写真だけ。

 

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そして下地です。使うスプレーはこれ。

 

 

 

 

 どのプラサフを使うか迷ったのですが色以外の違いがよくわからなかったのでボデーペンを選びました。 色はグレーです。

 

 

 

自転車に塗布していくまえに、シリコンオフフレームを脱脂します。

 

 

経験上、一番大事なのは脱脂だと思うのですがみなさんはどうでしょう。

 

手の油が付いているだけでそこだけ塗装のノリが悪くなってすぐに剥がれてしまうなんてことがよくあります。 

 

 

 

フレームを脱脂してやっと下地塗りです。

自家塗装も極めるとアホみたいに工程が増えますね。大事なのは妥協ライン。

 

 

フレームを吊るして塗装開始です。

塗装したくない部分にマスキングを施してあります。

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これが

 

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こう

 

 

 

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こんな感じで塗装しました。

 

プラサフを吹くのは初めてではないのですが、

見事に垂れました。

 

垂れた部分を先ほど使った3Mのsuper fineのスポンジやすりで削ります。

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垂れてしまった部分は削り、ザラザラした部分は#600でさっとなぞってすべすべにしました。

 

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以上でフレームの下地塗りが終了です。

 

微妙に垂れていた部分がいくつもあって削っては吹いてを繰り返したのと天候の問題で時間がかかってしまいましたが、無事に終わりました。

 

次はいよいよ本塗りです。

 

ラグフレーム 本塗装に入った。 自作 ラグフレーム 製作 - クロモリと神社と革と

 

 

フレームが完成しました。 クロモリ ラグ フレーム製作⑤

お久しぶりです。えんじです。

まとまった時間が取れずにいたのですが時間ができたのでクロモリフレームの仕上げと完成までの報告です!

 

 

前回は後ろ三角の溶接をしました。 

クロモリラグフレーム 後ろ三角を溶接した話 - クロモリと神社と革と

 

 

8割方完成してるので後は小物取り付けブレーキ穴あけ狂い取りですね。

 

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パイプに下穴を開けたところに、ねじ切りされてる金属の小物を埋め込んで溶接します

もちろん寸法を測り中心をとって穴を開けます。

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こんな感じ。

白く見えるのはフラックスです。これがないとろうが隙間にしっかり流れなくなるのと、パイプが酸化します

 

他にもアウター受けやダブルレバー台座を取り付けます。

 

 アウター受けとダブルレバー台座の溶接中の写真を撮るのを忘れてしまっていました...

完成系はこちらです。

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ぶっちゃけた話、

小物取り付けが一番難しかったです。

 

アウター受けは円柱の曲面に円柱を乗せるので安定せず、アウター受けの温度がすぐに上がってしまいとても難しかったです。

 

ダブルレバー台座は左右の位置を合わせるのがとにかく難しかったですね。

 

もしかしたら取り付け用の治具があるのかもしれませんが、私はパイプに印を書きはしましたが細かい位置は見た目と感で合わせたのでとても難しく感じました。

 

ダブルレバー台座とアウター受けは何度地面に落としたことやら...

 

 

ブリッジにはブレーキ穴を開けました。

 

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インパクトにドリルを取り付け、下穴を開けた後その穴を拡張するように削りました。

 

そして開けた穴に金属の小物を埋め込んで溶接します。

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こんな感じ。

 

このブレーキ穴は地面と平行に穴を開けないとブレーキを取り付けた際、変な方向いてしまいます。

 

 

 

フレームの溶接はある程度修正が効きますが、小物系は少しのズレで性能や見た目に影響してくるので恐ろしいです。 

 

 

そして最後に狂い取りです。

 

することは、パイプに力を込めて曲げるだけです。

 

だけ、といっても0.1mm単位で見るので大胆かつ繊細な作業です。

 

 

定盤の上にフレームをセットします。

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この時点でシートチューブトップダウンチューブ、ヘッドチューブの中心高さが100mmになっているかを確認。

 

エンド幅も130mmになっているか中心があっているか、チェーンステーの長さによる狂いがないか、などを確認します。

 

 

私のフレームはヘッドチューブがねじれていました。溶接によるパイプの歪みですね。

 

 

ねじれを取るために鉄の棒を差し込み、ねじれと逆の方向に力をかけて、ねじれを無くしていきます。

 

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この写真は狂い取りの準備をしてる時のものです。

 

手順としてはこんな感じです。

 

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 ↓

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我ながら素晴らしい説明なのではないでしょうか。この正確さがフレーム作りに生かされているのかもしれませんね!

 

 このようにしてねじれを取って、

 

 

 

 

 

 

 

完成です。

 

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以前作ったフォークとステムも合わせてみました。

 

教師の方からもいい評価をいただけたので私的には満足です。

 

やはりラグフレームは手間がかかる分美しさに極振りされてますね!素晴らしいの一言に尽きます。

 

ですが私の理想を求めると、コンチネンタルカットのラグを使うーとかベントフォークラグスレッドステムにしたいーとか総1インチフレームにしたいーとかデモンタ仕様にしたいーとか例をあげたらきりがないですね...

 

時間があればおいおい作っていきたいです。

 

組み付けのパーツ構成や塗装などは考え中です。進展があり次第まとめます。

 

ではまた。

 

 

続きはこっち

塗装編 下地塗り クロモリ 自作ラグフレーム - クロモリと神社と革と

 

鳥居と自転車の相性がいいって話 2回目

鳥居と自転車の相性っていいですよね〜(2回目)

 

1回目はこちら

鳥居と神社は相性がいいという話 - クロモリと神社と革と

 

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クロモリフレームの後ろ三角を溶接した話 クロモリ ラグ フレーム製作④

えんじです。クロモリのラグフレーム作りが少し進んだのでまとめました。

 

前回はこちら。

クロモリ ラグフレーム作り 前三角を作った話。 - クロモリと神社と革と

 

 

 

チェーンステーの潰し加工をしました。この潰し加工がないと25cはなんとか履けますが、28cくらいになるとチェーンステーとタイヤが擦れてしまうかもしれません。

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このように曲面加工された木材二つの間パイプを挟み、平行を見ながら潰して行きます。

 

パイプが17mmになるように潰すので反発を考えて15mmくらいになるまで潰します。ちょっと楽しかったです。

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こんな感じになりました。美しいですね。

 

 

 

続いてシートステーの加工です。

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こういう形のラグをパイプにはめて、リアエンドと組み合わせるわけです。見ればわかりますね。

 

ラグにパイプがきつすぎず緩すぎずにはまるように調整してあります。

 

きつすぎても緩すぎてもろうがしっかり流れてくれません。

パイプとラグとの隙間がきつすぎるとろうが流れないのはわかります。

 

パイプとラグとの隙間が緩すぎる毛細管現象

が上手く起こらずにろうが流れていかないのです。

 

毛細管現象とは隙間や細い管などを、重力や上下左右に関係なく液体が浸透していく現象のことです。

 

 

 

 

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はい。こんな感じで仮付けをしました。

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BBラグ周りは多めに真鍮ろうを盛ってます

 

仮付けをした後、フレームの芯だし作業を行う際に仮付けが取らないようにするためです。

 

 

 

 仮付けをして次は本付け

 

 

の前に、

ブリッジの本付けをします

 

ここ。f:id:rin_efficiency:20180123000444j:imageリアブレーキを取り付けるための穴を開けるのはまだ先です。

 

ここはフレームよりも倍くらい厚いパイプを使っています。

ブレーキ時の負荷がかかるので当然ですね。

 

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 本付けしました。ろうが溢れてしまったので後でパイプを削らないように溢れたろうだけ削り取ります。下手ですね。

 

 

こちらはブリッジ本付け前の写真ですが、

 

こうみるとフレームっぽくなってきていますね。

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続きはこっち

完成しました。 クロモリラグフレーム - クロモリと神社と革と

 

 

柔らかい革サドル Selle An-Atomica を買った話。

突然ですが、革サドルといえばブルックスが有名ですよね。

 

ですがブルックスはお尻の形に馴染むまで石のように硬いという評判です。

 

私が前に買ったBROOKS b17 s Specialブルックスの中では比較的柔らかい方と言われてはいるもののとても硬い印象がありました。

 

女性用Brooks B17 S Specialサドルを買った話 - クロモリと神社と革と

 

 

 

初めから柔らかい革サドルが使いたいなと少し思ってしまい、調べたところある革サドルを見つけました。

 

友達がそのサドルを購入したので紹介します。

 

 

Selle An-Atomica(セレ・アナトミカ)

X2

です。

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セレアナトミカにはいくつかシリーズがあるのですが、友人はX2を選んで購入しました。

 

理由としては

 

革を固定するリベットが六角ボルトナットになっていて革を取り外しできるから。

 

 

だそうです。

 

 

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 X1というモデルはX2より安いのですが、普通のリベットが打ち込まれていて革は交換できないようになっています。

 

 

 

ここで一つ疑問が浮かびました。

 

そもそも革サドルの革なんて交換するの??

というものです。

 

 

 

少し話がずれますが、

Selle An-Atomicaのサドルは、

ソファに座っているかのような乗り心地

と評されるくらい乗り心地が良いことで有名です。

 

 f:id:rin_efficiency:20180122194134j:imagef:id:rin_efficiency:20180122202557j:imagef:id:rin_efficiency:20180122202542j:image

 

見てわかるようによくしなります。

 

BROOKSと比較するとSelle An-Atomicaのサドルはめちゃくちゃ柔らかいです

 

 

乗り心地を究極に追求した弊害か、セレ・アナトミカ X2は、

革サドルの特徴である耐久性を捨てています。

 

 セレアナトミカでは革は消耗品と考えているようです。

 

ここで革サドルの革を交換する理由に繋がってくるわけです。

 

 

耐久性がないのなら革を張り替えればいいという発想ですね。

セレアナトミカは革単品やリベット単品でも販売しているそうです。

 

 

 

このX2ほとんどのパーツを分解できます

こんな感じ

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ここで、

サドル先端の金具を固定しているボルトが共回りしてしまって取れない

という問題が発生。

 

 

ゴムの上に押し付けながらボルトを回すことで、なんとか外すことができました。ボルトには要グリスですね。

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金具を外したところを見てみると革に亀裂が入っていました。

 どういう経緯で入ったものかはわかりませんが残念ですね。

 

  

第2の問題

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サドルレールそれを差し込んでる金具の間にある白い筒状の樹脂、

恐らくはナイロンだろうということですが、こいつがサドルレールと擦れ削れて白い粉が...

 

その影響かはわかりませんがサドルレールがガタついていました。

 

性能面では問題ないのですが、少し気になりました。

 

 

 

そして第3の問題

 

 

コバ処理が雑、です。 

コバとは、革の断面のことを言います。

 

X2は二枚の革を積層してサドルを形成しています。 

 

一枚革から同じ厚さの部分を探して切り取るより、

薄い二枚を合わせて一枚にした方が、コストを安く抑えることができるのでおそらくはそういう理由でしょう。

 

 

 

このサドル、二枚の革の断面がガタガタなのです。

コストダウンするために工程を省いている弊害なのでしょう。こちらも性能面には関係してこないと思います。

 

 

 

そして気になるのは使い心地ですね

 

使い心地ですが、友人曰く

「座り心地は素晴らしいが、座ることによって革が潰れて広がる分、ペダルを踏み込む際に広がった革が太ももに擦れる

 

とのことでした。

 

 

メリットデメリットを包み隠さず話したつもりですので、参考になればと思います。

 

 

 

 

クロモリフレームの前三角を作った。クロモリ ラグフレーム作り ③

お久しぶりです。えんじです。

 

ここのところ忙しかったり体調面の問題もあったりでブログを更新していませんでした。

 

前回

フレームに使うパイプ紹介とパイプの座繰り。クロモリ ラグフレーム制作 ② - クロモリと神社と革と

 

クロモリラグフレーム作りの進捗報告をします。

 

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前三角の溶接が終わりました。

ラグを使うフレームですので、ラグパイプをはめて、その隙間に熱して溶かしサラサラになった真鍮ろうを流し込みます。

 

その際、フラックス(白い粉状の個体)水に溶かした液体をラグの中と表面、パイプの中と表面に塗ります。

 

これはフレームが熱で酸化するのを防ぐ役割と、ラグとパイプの隙間にろうを流れやすくする役割があります。

 

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写真に見える白い粉がフラックスです。フラックス熱すると透明になります。

 

 

そして写真にみえる金色のものが真鍮ろうです。細い棒状の真鍮ろうを溶かしてラグとパイプの隙間に流し込みます。

 

ラグの温度だけが高いラグの上に真鍮ろうが乗っかってしまいます。

 

かといってパイプの温度だけが高いラグとの隙間に真鍮ろうが流れ込まずにパイプに広がってしまいます。

 

ヘッドラグに少しだけ真鍮ろうが乗っかってしまいました。まあ削る手間が増えるだけで性能面にはさほど問題はありません。

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前三角の本付けが終わったので、次はチェーンステーエンドを仮付けしてbbラグにチェーンステーを差し込みます

 

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治具と呼ばれる工具にフレームをセットします。治具を作りたいフレームのサイズにセットして、そこにフレームをセットします。

 

長さを測ってしっかりと整えた治具にフレームがはまらない場合、それはフレームが正しい角度や長さで作られていないということになります。

 

 

フレーム作りの大まかな流れは

 

治具にセットして仮付け

ジグから外して本付け

定盤の上で芯出し

 

となります。

 

芯出しとはフレームの中心を出す作業です。

 

フレームの中心がぶれていれば乗っていて車体が勝手に傾きますよね。

曲がったフレームに仕上げないようにするために、正面から見てまっすぐになるように狂い取りをします。

 

まあ簡単に言うと曲がってるパイプを力を入れて強引に曲げてまっすぐにするだけです。ミリ単位の細かい作業でもあります。

 

 

 

続きはこっち

クロモリラグフレーム 後ろ三角を溶接した話 - クロモリと神社と革と